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■ S h e l l C h a i r (シェルチェアー)
W E B -> http://www.kagufun.com/shellchair_top.htm
ここにきてなぜだか、「シェルチェアー」の質問がまとまって送られてくるようになりました。はてさて、この夏のボーナスのターゲットにされている方が多いということでしょうか?
と言うことならば、この夏家具屋に余分なお金を払わないためにも、いっちょYabuchが肌を脱ぎましょう(笑)。ボラレないためには、知識をつけることが一番ですからね。
◇ミッドセンチュリー期の天才プロダクトデザイナー、「チャールズ・レイ・イームズ」によって製作され、以降のプロダクト・シーンに多大な影響を与えた名作「シェル・チェア」。1948年、MoMAが主催しました「ローコスト家具デザインコンペ」に同氏が出典したものが原型となります。現在、現行品とビンテージ品(中古)の2種類が流通していて、一般には米ハーマン・ミラー社 で製作されていたものをビンテージ(ごく初期に米ジーニアス社で製作されたものもあります。)、現在独ヴィトラ社で生産・販売されているものを現行品と呼んでいます。シェル(座面部)の形状に大きな変化はありませんが、ベース(脚部)に多数のバリエーションが存在していて、それぞれを年代や形状によってカテゴライズすることができます。シェルチェアは通常、ベースによってその種類を呼び分けていて、今回の皆sanからの質問メールも、各ベースについてが一番多かったですね。
W E B -> http://www.kagufun.com/shellchair_top.htm
◆ D S R
Dinig Height Side Chair
Rod Wire Basa エッフェルベース
ヴィトラ社から発売されている現行品は約3タイプです。価格がお手ごろで手に入りやすいために人気が高いシェルチェアです。中でもDSRのロッドワイヤー・ベース(通称エッフェルベース)はシェルとの最も美しい組み合わせとして高い人気を誇っています。シェルの原材料はFRP(強化ガラス繊維プラスチック)からポリプロピレンに変更されていて、滑らかな表面感と強度&粘度を得ると同時に、自然環境への配慮がなされています。
->このエッフェルベースは、とにかく女性に人気の高い商品ですね。実際私も女性の、特に一人暮らしの方のお部屋へのアクセントとしてよく薦めています。椅子で遊び心をくすぐる一番の作品ではないでしょうか。
◆ D S S
Dinig Height Side Chair
Stacking Base スタッキングベース
2本のスチールを逆V字型に配してシェル部を支えるという構造のDSS。使用しないときには積み重ねて保管したり、また講堂などの広い場所で使用する場合は両サイドのフックを利用して並列に連結することが可能なため、汎用性の高いシェルチェアとして古くから学校や図書館といった公共施設で多く利用されてきました。ヴィトラ社からは大量にスタッキングした場合の移動を容易にするキャスター台座も発売されています。
->近頃では椅子にキャスターの付いたモノが主流のオフィスチェアですが、案外こんなのも結構ハードさを醸し出してくれます。オフィスに限ったモノではありませんが、スタッキングして数脚片づけられているその姿を見ると、「このオフィスはなかなかやる。」といった印象は受けますね。中小程度の、お洒落系を望むところには、それぞれ色違いで揃えたいところです。
◆ D S W
Dinig Height Side Chair
Wood Base ダウエルレッグ
シェルに木製の脚「ダウエル・レッグ」を組み合わせたDSW。ヴィンテージは木の強度の問題で良好な状態で現存しているものが極めて少なくて、長い間復刻が待ち望まれていたタイプですね。バリエーションの中では異質な感じのするダウエルレッグですが、一脚の椅子として見ると、まるでシェルはこの脚のためにデザインされたのではないかと思えてくるほど美しく完成されています。イームズのデザイナーとしての真価が伺える作品ではないでしょうか。
->デザインはホントにいいんです。脚もナチュラル色のものは、近年の流行にはまっていますから、どの洋間にも実にあわせやすいシェルチェアですね。ただ、私はこの脚を2回も折ってしまった人を知っています(笑)。普通の使い方をしていればなんら問題はないチェアなんですが、その事実を知ってしまっているんです。(笑)
常に新素材、新技術に挑戦し続けたイームズ夫妻。ヴィンテージ・シェルの表面に浮かぶガラス繊維はつまり、イームズ夫妻とFRP素材との奮闘の証です。それならば、現代の新素材であるポリプロピレンを取り入れたシェルにこそ彼らの思想がいきいきと受け継がれているとも言えます。さてさて、どちらをえらぶべきか…?
[ シェルチェア。現行品とヴィンテージってどう違うの?
]
20世紀を代表する名作「シェルチェア」。現在、大別すると現行品とヴィンテージの2種類が流通していて、どちらを買うべきかこれが結構な悩みどころですね。現行品とは1957年に「ハーマンミラー社」から版権を買い取った「ヴィトラ社」によって復刻されたもので、シェル部(座面)はポリプロピレン製で軽くて丈夫、しかも安価ときています。なにより新品だからシェルもベースもピッカピカなのがうれしいですね。一方、ヴィンテージ版のシェルはガラス繊維で補強された強化プラスチック(FRP)製です。
1950年代初期のものは特にガラス繊維が多いために、表面に引っ掻いたような跡があって、逆にそれが独特な風合いをかもし出しています。(私もこっちの方が好みですね。)カラーバリエは現行品の5色程度に対して、20色以上(特注カラーもあって正確な数は不明)。ベース(脚部)の種類も豊富ですから、レア物を探し出すといった奥深い楽しみ方!?もあります(笑)。実用主義の現行品と、味とロマンのヴィンテージ。あなたはどちらがお好み??
◆ DSR_vintage エッフェルベース ヴィンテージ
Dining Height Side Chair
Rod Wire Base
1948年、MoMAのデザインコンペでアームシェルチェアと共に発表されたDSR。脚部は通称「エッフェルベース」と呼ばれ、ジーニアス社でわずかながら発売された後、ハーマンミラー社で量産されました。現行品に比べてヴィンテージはシェル部がグラスファイバーで補強されているため、表面に繊維が浮き出ているのが特徴です。アーム部がない分、背面にかかる強度を出すのが困難だったため、商品化はアームシェルの後となりました。
-> ヴィンテージモノは独特の雰囲気を醸し出します。どこにでもマニアの方はいて、シェルを得意とする雑貨屋さんがあるのですが、仕入れるたびに、あっという間に売り切れますね。一度その仕入れに同行したことがありますが、ヴィンテージはこちらが望む状態のモノがやはり残り少ないです。でも見たことのないような特注されたカラーを目の当たりにした時には、ちょっとした感動が味わえましたね。ただし、私的には、あまりこだわる必要はないと感じました。
◆ DHS_vintage Hベース
Dining Height Side Chair
H-Base
先に開発された「DAX」(稀少品)のXベースと外見は似ていますが、X型に交差した2本のスチールロッドがシェルを支える構造のDAXは歪みが生じやすく、後にベース上面がH型に改良されたものがDSHとなります。シェルの背の先端が壁などに触れて傷が付くことから、脚が後ろまで伸びたタイプ(ウォールガード・ベース)も発表されたりしましたね。シンプルなフォルムのDSHは図書館や公共施設などで好まれていて、大量に生産されています。
-> これは皆san、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?と言ってもやはり類似品も多く紛らわしいですけど。決して駅のベンチを引き剥がして、それにベースをくっつけて「シェルチェア」なんて言わないで下さいね(笑)。でも、こうしてシェルチェアを見ていくと、日本の駅のベンチも結構味があるでしょう?さすがパクリ王国、日本。=いや失礼。
◆ LSH ラウンジベース
Dining Height Side Chair
H-Base
前出のHベースと構造的にはほぼ同じですが、ラウンジ用に座面位置をやや低くしたものがLSHです。イームズはLCWなどシェルチェア以外にもラウンジチェアを開発していますが、どれも背に大きな力が加わるため背面の面積は大きくデザインされています。しかしLSHのシェルは通常と一緒。それだけFRP素材の強度に対する信頼が高かったのでしょう。ベースには無垢のスチールが使われていて、より後ろに脚を伸ばすことで安定を保っています。
-> ちょっと後ろにゆったりめのシェルチェアといったところでしょうか。このカテゴライズがラウンジチェアって言うことに、やっぱり違和感を感じたりもしますが、これも味のある作品ですね。腰掛けると「あぁ、ラウンジね。(笑)」って、ちょっぴり納得する座り心地、かな(笑)。
-> まだまだ種類はありますよ。つづく … 。
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