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■ ショップ雑感 [ アクタス編 ]

……………………………………………………………………………………
■ [ 名作紹介  アントチェア ・ セブンチェア ]
……………………………………………………………………………………

・ [ A n t   C h a i r ]  アントチェア
   D E S I G N E R   - A r n e   J a c o b s e n  , 1952

世界でもっとも売れている椅子の「アントチェア」。製薬会社(ノボォ社)の社員食堂のためにデザインされたとされるこの椅子は、流れるような曲線を持つフォルムの美しさだけでなく、成型合板による世界で初めて完全な背・座面一体整形を成し遂げた椅子としても歴史に名を残しています。

非常に軽くて、またスタッキングも可能といった点も、50年以上という長きに渡って人々に愛されている理由でしょうね。


※さて、日本での販売価格、「ちょっと高くねぇ〜」??
 (独り言)



・ [ S e v e n   C h a i r ]  セブンチェア
   D E S I G N E R   - A r n e   J a c o b s e n  , 1955

とても優雅な曲線を持つこの椅子は、「アントチェア」のバリエーションとして誕生したそうです。オリジナルではアントチェアの脚が3本であるのに対して、こちらは4本になっています。

シンプルで飽きのこないデザインは発売以来世界から愛されていて、98年には販売脚数がなんと500万脚を越えたそうですから驚愕です(笑)

近年日本のメディアでは、リビングといえばなにかとセブンチェアが重宝される傾向にありますね。そのイメージ戦略の一端が今回ご紹介の「アクタス」なの??


※さてさて、日本での販売価格、「ちょっと高くねぇ〜」パート2(笑)??
 (独り言)

※日本では「セブンチェア」・「セブンチェア」。もちろん歴史に名を残す秀逸の椅子ということで間違いはないのですが、でも、日本はちょっと異常??

 デンマークでも、そんなにねぇ、使われてないって、ねぇ〜(笑)
 (独り言)

 

……………………………………………………………………………………
■ [ ショップ雑感 ( 1 ) ]
……………………………………………………………………………………


10月の後半の話しになりますが、日経MJ(流通新聞)の3面に、「アクタス」の戦略が記事として掲載されていました。

[ A C T U S ]
URL  http://www.actus-interior.com/


またその当日の「経営戦略考」(発行元:合資会社 森オフィス  購読者数49514人を誇る企業・ビジネス系ではカリスマ的存在のメルマガ http://www.mori-office.com/ )に掲載されたものですから、「はたしてどうなの?」という一企業のものとしては記録的なほどの数の問い合わせメールを頂いてしまいました(笑)。

「なるほど、皆さん勉強熱心だな」と感心するも、今更ながらに「アクタスの浸透ぶりは進んでいるなぁ」と、こちらの理由でも感心してしまいました。


実は私も企業としての「アクタス」の動向を注視している一人なのですが、何年前になるのでしょうか。 日テレ系列のテレビ番組で、古館一郎さんが司会をされている「おしゃれかんけい」の当初、視聴者プレゼントとして「アクタス」が商品を提供している頃から注目していました。

当時として、おしゃれな輸入物の家具・インテリアをプレゼントの対象とする新鮮な発想に、正直驚きもしていました。 「おもしろい戦略を立ててるなぁ〜」と。



「アクタス」を特徴づけているその理由の一つが、独特なマーケティング戦略にあります。読者の方でアクタスの「スタイルブック」をご覧になった方も多いのではないでしょうか?

その大胆な提案型スタイルブックは、繊細で計算尽くされたフレームワークによって、紙面に掲載されている家具やインテリア達が、2倍にも3倍にも美しく写し出されています。ショップのスタイルブックが店頭で有料にて販売されている意味がちょっぴり分かりもします(笑)

インテリア雑誌の「 C A S A   B R U T A S 」にもアクタスが取り扱う家具の特集号などがありますね。
(ブルータスオンライン http://www.brutusonline.com/


とにかくイメージ戦略が抜群に上手い。 


… 略 … 

「あこがれの部屋」を提案する役目を担っているのが、「アクタス・スタイルブック」で、取り扱うデンマークの家具メーカートップのインタビュー、アクタスの企業活動などを紹介。商品紹介も、人気商品にはエピソードなどを盛り込み、ブランドイメージを売り込む手法を採る。

… 略 … 

家具は「ちょっと無理め」の価格帯の商品が7割、10万円以下の廉価タイプが3割。デザイン性に優れた65万円するデンマーク製ソファがあるかと思えば、何の変哲もないシンプルな3万円台のテーブルも並ぶ。

品質と価格に加え、どんな部屋でも調和しやすいデザインというバランスの良さと品ぞろえの幅広さが、アクタス(東京・新宿、森康洋社長)のミソだ。

高級品はインテリアに凝る30−40代を引きつけ、廉価品は、価格重視の消費者に購入を促したうえで「次は高額品を」と思わせるとともに、所得がまだ少ない若年層も取り込む計算がある。

購入頻度アップの役割を担う雑貨やカーテン、カーペットなどファブリックは、クッションカバーで2800−4500円、グラス1個3000円までと中間的な価格帯にとどめてある。

同社は「生活シーン」の演出を重視しない。トータルコーディネートしようにも、中心商品は1人で数点も購入できる価格帯ではない。

「1年に1点ずつというように、長期にわたって顧客になってもらう。言ってみれば“生涯購入”を目指す」(大重亨・マーケティング部長)。店頭の従業員は来店客に頻繁に声をかけずじっくり単品を選んでもらう姿勢を貫く。

… 略 … (一部日経MJより抜粋)


いかがでしょう?

皆さんは上記のような記事を読まれて、どのような感想を持つのでしょうか?


アクタスを評するときは、その「目線」が問題です。「評する」などと生意気なモノ云いかもしれませんが、アクタスほどその賛否がわかれるのも珍しいと思っています。

例えば、家具ショップ経営者の立場の目線からアクタスの戦略を眺めると、不思議と良い印象を持たれている経営者の数は少ないですね。特に「町の家具屋さん」的な商売をされている方の見方は厳しいものがあります。

上記のような記事を読まれると、「冗談!?」などと苦笑される経営者の方も多いことでしょう。

それはそうですね。「生涯顧客に…」とはいかにも美しい言葉ではありますが、「1年に1点づつ…」などと悠長なことを言っていては、家具屋の商売としてほとんど成り立ちはしないですよね(笑)

もっとも日経MJの記事だけでなく、このような特集記事は気をつけて読む必要があります。なぜならそれ自体が企業広告の役目を負うことがあるからですが、その部分も当然考慮に入れつつのアクタス側の回答となっているのでしょう。

それにそのコメントの裏をとるなら、「1年で1点」だけの購入で経営が成り立つなら、飛び抜けた人気があるにしろ、「どれだけ高い利益率で商品を売っているのか?」といった大いなる疑問が沸々と湧いてきます(笑)


現在、首都圏、関西、福岡市に7店を展開する同社は来年3月、名古屋に中部地区1号店を出店するようです。全面的に商品供給する小売店網も広げていく計画もあり、「ブランドイメージが固まった感もあり…」一気に攻めに転じるともあります。

各地方都市の「町の家具屋さん」も戦々恐々なことでしょう。


さてここで読者の方からのごく単純な質問内容のメールをご紹介します。


[ 質問 ]
「最近アクタスのパートナーショップ(アクタスと家具屋との提携ショップのこと。)が近所にできました。大変レイアウトも素敵で魅力的ですべての家具をこちらでそろえたいと思うほど欲しくなりましたが、アクタスの家具たちはどうなんでしょうか?」


「家具FUNよりのご回答」は、次回に(笑)

何故? なぜ? ナゼ?

「それはね、この質問はとぉ〜ても大事で深い問題が隠されているからなんだよ。」
(笑)

真面目な話し、利口なアクタスとの付き合い方を解き明かすことができれば、あなたはもう「賢い家具の購入方法」の道の達人となれることでしょう。

今号は一見、あまり繋がりのないお話しや「アクタス」の紹介に終始したように見えますが、次号への大事な布石となっています。

とある雑誌のアンケートでは「働く女性が好きなインテリアショップ」で2位にもなったアクタスには、いったいどんな秘密が隠されているのでしょうか?

こうご期待です。(すいません。今回はどこかのなんか安っぽいドラマみたいな終わり方になってしまいましたね。反省しています。)





… 中略 …

さてここで読者の方からのごく単純な質問内容のメールをご紹介します。


[ 質問 ]
「最近アクタスのパートナーショップ(アクタスと家具屋との提携ショップのこと。)が近所にできました。大変レイアウトも素敵で魅力的ですべての家具をこちらでそろえたいと思うほど欲しくなりましたが、アクタスの家具たちはどうなんでしょうか?」


[ 家具FUNより ]

こういった漠然とした焦点の絞れない質問には、普段の私であれば「どうなんでしょうとは、どうなんでしょう?」とイヤミの一つでも逆に言いたくなるのですが(笑)、ことアクタスに関しての回答は明快です。

「直営ショップ現7店舗が近所(例えば自分の自宅から車で1時間以内の範囲)にあり、そこで買い物ができるのであればまず問題はありません。でも、近所にパートナーショップしかないのならば、そこでしか手に入らないブランドのみを選ぶことをおすすめします。」

と答えます。


アクタスと代理店契約を結んでいるショップ、もしくは結んでいたショップの方であれば、この回答には十分頷いてくれるものと思います(笑) 立場は逆ですけども。

苦労した(してる)でしょう?

でも買う側の方々には何のことか分からないですよね。ですから、上記の回答を分析していきます。


まず「例えば車で1時間以内の範囲」ですが、これは家具に不具合が生じてから、その家具を自分で車に乗せて購入したショップに持っていける範囲と考えて下さい。

流れとしては、・家具の不具合が見つかる → ・まず購入したショップに電話で問い合わせる → ・電話ではらちがあかない、もしくは腹が立つ → 自分で直にショップにクレームを付けに行くことになる、ことからだと理解して下さい(笑)

そして最悪、家具の交換となっても、直営では在庫がある限りは応じてくれると思いますが、パートナーショップではそうはいきません。良心ある対応はしてくれるものと信じたいですが、心の問題と物理的な問題とはまた別です。

家具の修理に時間はかかることは理解できても、その期間が1ヶ月以上かかるとなると話しは別ですね。そんなにお客様を待たせてはおけないですから、そのショップ独自(笑)の修理を施します。

よって、外見からは決して見えないようにですが、知らぬ間に規格外のネジ穴が開いていたり、表面にゴシゴシ擦った後がうっすらついていたり、タッカー(大きいホッチキス)の針がやたらと多かったり、接着剤の後が山盛りになっていたりと、忍びの者顔負けの細工が施されてしまいます。

もっとも別の家具などでも、どこの普通の家具屋さんも似たり寄ったりの感はありますけども。


さてここからの問題は、「そんなにクレームが多いのか?」ということになります。

これは実に微妙な問題をはらんでいますから、ここでは事実のみをお伝えしますが、そのクレームの多さにより本部と喧嘩して契約をうち切った家具屋さんを最低1件知っていますし、アクタスとの代理店契約をした家具屋さんが企業として長続きした例を残念ながら私はごくわずかしか知りません。

例えばある商品に関して言えば、組立式のモノですが、デザインがとても良く、他の同種のモノと比べてもアクタスには珍しく安価な印象のものです。当然といっていいのか当時は売れまくりましたが、配送の係りは現地での組立に悪戦苦闘でした。

説明書通りの箇所にネジ穴はなく、仕方なく電動ドリルでネジ穴を開けてから組み立てます。もちろんお客様には内緒にて。そして必ずと言っていいほど表面には汚れがあります。クレームの嵐です。

先日この11月にオープンしたばかりのアクタスのパートナーショップに出向く機会がありましたが、その商品、店頭の展示品のモノでさえある箇所に汚れがありました。状態は相変わらずのようです。


よく勘違いしがちなんですが、家具は家電のような完璧な工業品というわけではありません。特に木製品などはその一つ一つの違いや風合いや雰囲気なども楽しめるものの一つです。

以前、「無垢の家具」のコラムでも説明したと思いますが、その完璧をお客という立場からは求めて当然と言いました。しかし決してそうでもない一面を家具は持っていることも理解しなければなりません。

理解するということは、無理を言うのではなく、自分好みのモノに出会うまで、家具屋巡りをして自分で見つけるとか、少々お金を出して別注にするとかの手段の選択を理解するということです。ショップの店員やメーカーの人を責めても問題は解決しませんからね。

しかし、度の過ぎた不具合は非難されてしかるべきだと思います。


実は消費者側からの相談だけでなく、ショップ経営者の方からもずいぶん相談されています。「アクタスと代理店契約を結びたいがどうだろう?」といったものです。

私は答えます。「大いに結構だと思います。ただし、店員はもちろんオーナー自身も本気で今以上の勉強をしないと、3年で店は潰れますよ。いや、3年保てばいいほうかな。」と。


地方のパートナーショップが上手くいかない理由は、アクタスとの企業意識と商売に対する姿勢の大いなる温度差があるからです。

売れた家具のクレームを受けた場合、簡単に値引きに応じるとか、そのまま商品を在庫のものと取り替えるとかの方法でその場をしのいできた「町の家具屋」さんでは、イメージ先行のマーケティング手法で、ある種「イケイケどんどん」(笑)のアクタスのブランドには、意識も手法も追いつけなくなります。


アクタスは言ってみれば商社ですから、その取り扱う家具やインテリアにも当然当たりはずれがあります。特に、一企業が大きくなろうとしている課程では、はずれを承知でということもあるでしょう。それは許容範囲内だと私は認識しています。(※もちろんアクタスに限ったことではなくて。)


でも「はずれ」を買わされる消費者はたまりませんね。

ですから、買う側に良い家具を選ぶ「目」が必要となってきます。

もちろん家具屋側も、最初からはずれだと思って輸入などするわけはありませんよ。輸入してお客様の手元に渡ってから初めて発覚する事例も数多くありますから。


アクタスという存在は、私たちに「イメージ」だけで家具を購入することの怖さを十分に教えてくれます。自分がそのレベルの発想力に追いついていないと、お部屋のコーディネイトなど、とても陳腐なものになってしまいます。

店頭の綺麗なレイアウト、今までの日本にはない家具の風景を写し出してくれるスタイルブックなど、企業サイドからすると、羨ましい溢れるほどの才能がつまったマーケティング戦略です。多くの日本人の特性を知り尽くした戦術といえるでしょう。

アクタスはアクタスなのです。アクタスにしかできないことをしているからアクタスという存在なのです。あのずば抜けた宣伝・広告の類は、誰にでも真似できるものではありません。(もっとも販売方法という意味ではですが。)

地方の家具屋さんも家具を購入する側も、安易にその真似をしようとしても失敗に終わる可能性が「大」です。

自分の生活の風景にあった空間を作り出しましょう。イメージは大切です。ショップのレイアウトの綺麗さ、スタイルブックの斬新さなど、自分の生活に是非取り入れたい空間はたくさんあります。

でもそればかりに気を取られると、自分の思惑とは全く逆の風景がお部屋に出現してしまいますよ。

「一目惚れ」しても、いつも一歩引いた目を持つようにしましょう。そうすると、本当に紙面や手の届きそうもなかった理想が、自分の現実として手に入れることができますよ。



          ………………………………………



ここからは内緒話し。特にアクタスショップの人には黙っていて下さい(笑)

アクタスでの買い物のコツ、具体的にはブランドでいうと「ボラダ」、「ギャラリーM」などはぜんぜん良いです。でも個別に見ると、セブンチェアやアントチェア(アリンコ)など(Bテーブルも含め)は、別で販売している家具屋さんや通販を利用して購入するのも一つの手です。例えば「ヤマギワ」の取り扱いがある「町の家具屋」さんなどで。

要は買いたい家具によって、家具屋さんを使い分けることが重要です。

私に言わせると、家具を上代での販売で値引きを一切しない家具屋さんなんて、「ぼったくり」の単なる経営努力の怠慢としか思えないですからね。

でも通販ではあまり値引きはされていないかな?迂闊に値引きの値段をサイトで表示していると、どこだかの日本法人やらが「ギャーギャー」うるさいですからね(笑)


※「最高級家具」ってありますけど、本当は「高級家具」であって、「最」の部分は家具屋のまるまる利益ってことが多くありますから(笑)


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