■ [ ちょっとそれ、信じていいの? ]
皆さんは、最近面白いと思うテレビ番組、または、外出しててもビデオにタイマーで録画予約して必ず見逃さないという番組はあるでしょうか?
実は私の周りでもそうですが、「ちかごろ、全然面白い番組は無い!」というのが共通した意見です。私も絶対に欠かさずに見ているのは、NHKの「ザ・ホワイトハウス2」か「プロジェクトX」程度ですかね。あっ、あと「おじゃる丸さま!」(笑)
連ドラに出てくる主人公の部屋に使われている家具やインテリアの総額を計算して、「冷やかす」ことにももう飽きましたしね(笑)
それに関連して、今回はちょっと目先を変えたお話しから。
少し前に報道された「日本テレビの視聴率操作問題」に絡んで、面白いデータと考査をしていた記事がありましたので、ちょっと紹介してみます。
(1)日テレのプロデューサーがモニター視聴者の割り出し、視聴依頼に使ったと思われるお金500万円以上。興信所へのモニター世帯割り出し料、1件10万円、モニター世帯への視聴謝礼5千円から1万円(10月31日、毎日新聞)。
(2)テレビ局に視聴率を提供しているビデオリサーチ社の測定方法は、関東地区の場合、1,579万世帯中の僅か600世帯をモニターとして選定、視聴率を算出。ちなみにこの会社のトップは電通出身の方だそうです。
(3)東京キー局のプライムタイム(19時)の番組提供料金1時間で4,000万円前後。週一回放映、半年分の提供料およそ10億円強。
真実は定かでないですが、勝手で非常に単純な想定をすると500万円使えば600世帯の内の50世帯、つまり8.3%の視聴率を操作出来たことになりますね。
もしかするとテレビ局の本社などに入られた方はご存知だと思いますが、社内掲示版などに「○○番組、20%獲得!」等と、この数字が全ての仕事の評価に直結しているのが制作現場の世界だということが分かります。
テレビを見ることを義務付けられた僅か600世帯のサンプルで、広告代理店が相場を作り、スポンサーが大金を払っている事になるんですよ。
どうです。かなり怖い話しでしょう。
そして、参考として以下の数字を挙げてみます。
(4)9月末のADSL、光ファイバー契約者数、1,060万件(マルチメディア総研)、
(5)デジタル放送開始に伴なう現在のアナログ放送の完全終了時期、2011年。
(6)電通、フジ、日テレ、TBS、テレ朝の10月28日の時価総額合計、2兆2,730億円、ヤフー2兆9,591億円(10月29日、日経金融新聞)。
視聴率というモノが、どれだけバカバカしいものか如実に分かると思います。
既得権益の象徴のようなテレビ局と広告代理店のビジネスモデル、いつまで持つのでしょうか?(笑)
と、ここで家具FUNがテレビ業界の不条理を嘆いてもしかたがありませんね。要は何が言いたいかというと、同じような例がどこの業界でも、とりわけ家具業界にも同じことが言えるということを感じてもらえればと思い取り挙げました。
情報操作などは、ピラミッド型社会のてっぺんの方にいる人たちにとっては常套手段です。今回の日テレのケースのように公にされることはごくまれ、ホントにまれですね。多くは気づかずに見逃され、納得させられ、実際は損してるのに損をしていないような気持ちにさせられています。
例えば販売の例を取ってみると、…
「高級家具」を「最」高級と呼ぶともっと高く売れる。
→「でも実際、最高級って何? 必要とされることなの?」
イタリアブランドと呼べば納得してくれる。
→「イタリアからの輸入としても、いったいイタリアのどこの地方のモノなの?」
北欧デザインが良いの? 「バウハウス」に憧れる? 北欧が好き?
→でも北欧って実際のところどの辺りか知ってます?
何でもかんでも「イームズ、ミッドセンチュリー」って付けとけば、流行のように思われる。
→「イームズ」って知っていますか? 「ミッドセンチュリー」って知っていますか?
………………… ちなみに ……………………
・ C h a r l e s & R e y
E a m e s 「チャールズ & レイ イームズ」
1 9 0 7 〜 1 9 7 8 ( C
h a r i e s ) / U S A
「DSR」を始めとするシェルチェアをデザインし、現在のミッドセンチュリーブームに火をつけたデザイナー夫婦。セントルイスで生まれたチャールズはワシントン大学で建築を学んだ後、1936年クランブルック美術アカテセミーの特別研究員となります。そこでレイ・カイザーと出会い41年に結婚。第二次大戦中は軍用にプライウッドを利用した添え木などを作っていましたが、45年、プライウッドチェア「DCW」などの作品群がジョージ・ネルソンの目にとまりハーマン・ミラー社と契約。翌年にはニューヨーク現代美術館で「イームズ氏デザイン家具展」を開催し脚光を浴びます。以後、常に新たな技術に挑み、革新的なプロダクトを次々に生み出していきました。
□ ミッドセンチュリーってこの頃よく聞くけど…?
1940年から70年代にかけて、アメリカを中心に巻き起こった家具ムーブメントのことです。18世紀後期、トーネットによって開発された「プライウッド(積層合板)」や、「FRP(ガラス繊維強化プラスチック)」といった新素材がこの時代本格的に家具に応用され始めました。
これら新素材にいち早く目をつけたのが、若かりし頃のチャールズ&レイ・イームズやジョージ・ネルソンといったプロダクト・デザイナー達です。
安価で大量生産に向いており、3次元曲面の成型が容易であるという特徴を持つこの夢の素材を手に入れた彼らは、「オーガニック(有機的)デザイン」という、現代にも多大な影響を与える新しい潮流を生み出しました。
ミッドセンチュリー後期には、ヴァーナー・バントンが世界で初めてFRPの単一成型による「バントンチェア」を発表し、オーガニックデザインは一つの頂点を迎えたと言われています。
工業技術の発展とデザイナー達の挑戦。この2つのファクターが、“ミッドセンチュリー”をインテリア史にとって特別な意味を持つものにしたんですね。
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とりわけ「価格」に関する現実は、誤認識と、日本的で恣意的(その時々の思いつきで物事を判断するさま。)で、しかも意図的でさえあります。
私がいつも価格の問題を言い出すとやり玉に挙げられる「セブンチェア」(笑)
世界で500万脚以上売れ、まだまだその人気の勢いは衰えませんが、日本での上代の設定価格はいくらかご存じですか?
普通に考えて1脚4万円するものが500万脚も世界で売れるでしょうか?
素材はスチールパイプとプレイウッドです。前述の「チャールズ&レイ イームズ」でも紹介しましたが、「安価で大量生産に向いている」のがその特徴です。
偉大なデザイナー「アルネ・ヤコブセン」作だから高価なのでしょうか?
もっとも日本人的発想ですよね。「偉大なデザイナー作のものは高い。」なんて。
勘違いしないで下さいね。決して「セブンチェア」が悪いと言っているわけではないですよ。まして、セブンチェアに4万円の価値は無いとも言ってはいないですよ。この椅子にしてもアントチェアにしても、その価値自体はお金で換算できるものではありません。作品はそれほど偉大で巨大なものだと思っています。実際に私も愛用者ですし。
しかし4万円は高い。高すぎる。もっと言えば、当の本人ヤコブセン氏もこんな価格を見たら目ん玉飛び出る!じゃないでしょうか(笑)
「工業技術の発展とデザイナー達の挑戦」。そうです。偉大なる先人達は、素材にも挑戦し、それにともなう価格にも挑戦したはずなんです。
その意図を逸脱して、「有名デザイナーの作品たから少々いいだろう」などと、この販売元の日本法人がもし、「もし」少しでも考えていたら大きな間違いです。
もちろん家具の用途や仕様によっては高級なモノも当然アリです。しかし、スタッキングもでき容易に操れて、いろいろな利用の仕方もあるこの名作は、世界で一番売れている椅子と賞される通り、デザインの良い良質な家具に囲まれたその人々の笑顔をもっと見たいはずだと思います。
なぜだか私は、笑顔の一番似合う椅子は「セブンチェア」だと思い込んでいます(笑)
でも4万円もするパイプ椅子では、おちおち気軽に使ってはいられません。(すいません、貧乏で)
「もしあなたが4人家族なら12万円だぜ! 椅子だけで! 上等なダイニングセットが買えるぜ!」
すいません。私が話しを逸脱してしまいました。
有名な企業が作っているから。外国の作品だから。有名デザイナーの作品だから。「だからどうなの?」と言える「目と知識」を持ちましょう。もしかすると、それはとても狭い範囲内で、しかも作為的なモノかもしれませんよ。
「ん。家具FUNはどうなのか?」って。
これはもう作為プンプン。主観丸出しですから、半値・八掛け・二割引で聞いていて下さい(笑)
まともに聞いていたら怪我しますよ!(ウソウソ、冗談です)
それでは。
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次回は、有名な企業のモノでも「安い」。人気ブランドでも「安い」。超著名なデザイナーモノでも「安い」 → K
a r t e l l 「カルテル」 というブランドの「スピリッツ」について特集します。
でも、「カルテル」に関しては是非皆さんに触れて欲しいブランドですね。
「セブンチェア」と「マウイチェア」、あなたならどっちを選ぶ?