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■ [ 古民家の魅力 ]

近頃よくテレビ番組などでも取り上げられる「古民家」。

少し古いところでは、日曜日の某番組、人気アイドルグループのTOKIOのメンバーが、ダッシュ村というコーナーで古民家の再生をしていたこともありました。

ダッシュ村 URL -> http://www.ntv.co.jp/dash/village/

ちょっとあれには感動しましたけど(笑)


それから、街中でも「古民家」をイメージした B A R や居酒屋、レストランなどが見受けられるようにもなっています。住居としてはもちろんですね。

私も2件ほどプロデュース(もっとも、経営的にですが)したことがありますが、あれっていいですねえ〜(笑)




「古民家」と聞いただけでノスタルジーに誘われる気がします。その郷愁はいったいどこからわいてくるものなのでしょう。懐かしく、優しい気持ちにさせられます。

私の子供のころの「おばぁちゃん」の田舎の方では、それこそ今でいう「古民家」が立ち並んでいました。実際に今でもその田舎の方では多く見られます。


古民家で暮らすということ。

かつて、日本の家の形はその土地ごとに豊かな表情をしていました。そこに暮らす人々と同じように。

使える木材、屋根を葺く材料など、その住み暮らす土地が用意してくれる家の材料は、その土地こどの気候の変化によっての違いなどがあって、それこそ画一的な家は造りたくても造りようがなかったと言われます。

また木材などは使える限り何度でも使い回すのが当たり前でしたから、例え新築の家であっても、古い「ほぞ穴」がうがたれている柱や梁を見つけることは、少しも珍しくはありませんでしたね。

そうして、少し難しい言葉で言うと「転生」を続けてきたのが本来の日本の家のあり方でした。

古民家で暮らすということは、先祖が転生にかけた工夫の家屋敷で、いかに今の生活スタイルを実現させるかの知恵を問われているということです。

その知恵の中には、当然、家具やインテリアも含まれます。むしろ私は「そっちだろう」と思ったりもするのですが(笑)




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■ [ 古民家再生の意義 〜ちょっと題名、カタすぎ?(笑)〜 ]
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- 今回はちょっと「論文調」でお送りしますね - 



〜 夏を旨とすべし 〜

日本は「高温多湿」の気候を持つ国です。その中で日本の家屋は「夏を旨とすべし」といいならわされてきました。


その「基本」で造られた日本家屋が、夏にみせるその真価を発揮するころを過ぎて、純日本家屋(古民家)は秋から冬へと、巡りくる季節を迎えるしたくに忙しい時間を送ります。そして厳しい冬を越し、また春になります。


その時の流れこそが、日本個々の土地ごとにみせる、個性と伝統的な古民家(純日本家屋)の性格を鮮やかに際だたせます。


「癒し」、「和み」、「やすらぎ」、「安心」などなど。

昨今の人たちに好まれるキーワードが持つホントの意味は、まさにその日々自然に流れていく時の中にあると私は想います。

「アロマテラピー」もけっこう、「ハーブ」もけっこう、「枕」や「ベット」、「ソファ」も人の気持ちを癒してくれます。でもそれらは、日々の不自然な生活、自分に無理を強いる生活を少し元に戻してくれるにすぎません。

人々が感じる古民家の持つ本当の魅力は、現代に生きる人々を「点」で癒すことではなく、自然の時の流れの中、すなわち「ずっとつづく線」の中で癒してくれるところにその真価があります。生活そのものですね。

建てては壊しの建て替え住宅でもなく、使い勝手の悪いままの住まいでもない。その魅力と古さを生かした住み良い暮らしを、私たちはぜひにでも手に入れたいと願います。



日本全体、国をあげてのリフォームブームです。その対象は、田舎の茅葺き屋根の古民家はもとより、市街地に残る町家をはじめ、果ては昭和の高度成長期の建て売り住宅、マンションやオフィスビルまでにもおよんでいますね。

「右向けー、右!」   マスコミの影響力を、まざまざとみる思いです(笑)


でもよくよく考えてみると、つい数十年前までは「新築」なんておめでたい話し(笑)をあちらこちらで耳にするのは、大きな自然災害であったり戦争など、あまり喜ばしくない出来事の後の話しだったりで、ホントであれば、建物はそこに住む人のライフスタイルに合わせてリフォームされつづけ、世代を越えて受け継がれていくものです。

新築の建物がバンバン・ガンガン建った近年が、むしろ異常な時代なのだと私は感じています。


その副作用ともいうべき弊害は、ここ数十年の「新築ブーム」のあいだに、日本の住まいを支えるさまざまな技術や材料が失われてきたことです。技術だけでなく、その世界を職業とする人の意識や優しい性格までも変化させてしまいました。


今もてはやされるのは、「安く早く」建てる技術と工業化された材料だけ、とは言い過ぎかもしれませんが、それに近いものがあります。


私の知り合いの、古い大工の棟梁の技術は素晴らしい!(笑)

無条件で、古くからある技術は決して万能であるとは言いませんが、使い古された部分をキチンと元通りに直すためにはどうしても必要な技術です。

例えば、腐った柱に「根継ぎ」を施して、傷んだ土壁を塗り替える作業など、その棟梁では当たり前だったことを、当たり前のようにこなせる職人がとても少なくなってしまいました。

今では新築で土壁を希望しても、それを「できない」と拒否する業者か、法外な価格を見積もることがほとんどではないでしょうか? 悲しむべきことです。

しかし実際には土壁の下地でもある割竹やカヤ(茅)など、現在では手に入れるのも困難な材料も多いのも事実ですけども。


今回に取り上げている「古民家(純日本家屋)」の再生(リフォーム)に限らず、私たちの考える可能性は、そういった困難な現状の先に広がっています。

まずは、失われかけている古い、でも良い技術や材料をもう一度掘り起こし、傷んだ部分を修復しなければならないでしょうね。それは、その世界に携わる人々の心のありようも同じです。


「えたいのしれない奴が増えたのぉ。」 もうこの業界に60年以上もたずさわり、この地方の「主」のような「じっさま」が私に漏らした言葉です。



そして、ここも大事なところですが、現代に生きる生活のためには古いモノばかりではなくて、新しい技術や材料もどんどん取り入れる必要もあるでしょう。

「古い」モノがすべて良いわけでもなく、「新しい」モノがすべて悪いわけではありません。家具FUNがいつも言うように、要は、良い選択肢をどれだけ多く持っているかです。

材料でいえば、表面は古き良き時代の雰囲気を残しつつ、上はチタン、下はダンボールなども使えるはずです。

そうなると、業者に丸々任せることなく、一般の人たちが実際に参加しながらの住まいづくりも可能になってきます。


事実、私の周りにいる古民家に住もうと考えるほとんどの人が、自分の手や体を動かしてその作業(再生・リフォーム)を心から楽しんでいます。

そうした試みのすべてが、「新築ブーム」の時代のゆがんだ住まいづくりではなくて、人としてのホントのゆとりを得るための、さまざまな選択肢を垣間見せてくれます。



ホントに豊かな生活を手に入れるということは、何度も言うようにより多くの良い選択肢を自分で持つことです。

今月はちょっと趣向を変えて、範囲を広げ「古民家」(のリフォーム)にスポットライトをあてていますが、家具を選ぶ時の考え方と何も変わりはありません。

選択肢を多く持つこと。これは以前のコラムで取り上げた通り、例えば、なにも高額なセブンチェアを選ぶより、その約3分の1の価格のマウイチェアを選べば十分でしょう、みたいな(笑) − 理由がハッキリしていればですよ。

「ソファの選び方」で取り上げた通り、良いソファの仕組みを知っていれば、自分の体で「安く」て「良い」ソファを、家具屋の誘導にひっかからず ( ! ? ) に買うことができるでしょう?


家具FUNは時々、というかほとんどが一般の人に話すことがそぐわない、難しい話題に触れることがありますが(笑)、私は、いわゆるホントの「センス」とはこういうところから生まれるものと思っています。

「センス」とは、まさに自分で考えて見つけた「自分スタイル」に他なりません。

「こいつ、センスねぇ〜!」(笑)と言われる人は、決してセンスが「ない」のではなく、そのことにセンスが「合って」いないだけなんです。それならば、自分に「合う」と思われるようなセンスを見つければいいだけの話しなんです。

この家具FUNが、その「自分スタイル発見の旅」のきっかけになればと思ってはいますが、なかなかどうして。


だってねぇ〜、着るモノと言えばすり減ったジーンズと、夏はTシャツ、冬はその上にスイングトップ1枚の田舎の兄ぃちゃんが、今ではこんな偉そうな事を言っているわけですから(笑)




家具FUNって、「全然家具のことなんかじゃないじゃない!」というメールをときどき頂いたりもしますが、「家具を楽しむ」ことはその「空間」を楽しむということですから、それを理解できないと、まず「自分スタイル」は見つけられませんよ(笑)


03/15 New
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 [ いいなぁ〜、懐かしくて、でも新しい自分だけの生活 ]
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「建てては壊しの建て替え住宅でもなく、使い勝手の悪いままの住まいでもない。古さを生かした住み良い暮らし。古民家再生(に関わらずコーディネートする際の)可能性はどこに向かうのでしょうか。」


今月は「古民家」にスポットライトをあてて、ホントに「豊かな生活とは?」なんて小難しい話題に触れていますけども、前回では、その豊かな生活のための条件とは、「いろいろな選択肢を自分で持つことです」ということを、くどくどと述べました(笑)


さてさて、それではその選択肢とはいったいなんなのでしょう?


例えば自分の住まいを手に入れるために、自分の手持ちの「時間」や、準備できる「資金」に応じてその「技術」や「材料」を選べること、そしてその住まいを「買う」ということだけではなくて、自分で住まいを「作る」といういろいろな選択肢もあったりするということです。


今は「住まい」に関してのことを言っていますが、これは「家具・インテリア」についても同じことが言えますね。

自分のライフスタイルに合った家具やインテリアを選ぶには、いろいろな家具屋を見て回る時間や、家具にかける資金、その資金に見合った家具の質やデザイン・ブランド、そして、家具を言われるままに購入するということだけではなくて、自分で製作してしまうということまで、いろいろな選択肢を自分で持つことが、家具FUNがいつも言うところの「ホントの賢い家具の買い方」なんです。

もっと範囲を広げれば、人生においても豊かな … ね、 … で 、

えっ、もういいって、… 「すんません」(笑)


だってねぇ〜、住まいの職人だけで建てた家(家具)もあれば、素人だけで建てる家があっても良いと思いませんか? 何百億円もかけた家がある一方で、百万円の家があっても良いじゃないですか。

今回「古民家」をテーマにしているホントの理由は、その「再生(リフォーム)」には、「新築」では考えられなかった、さまざまな自分の住まいとの関わり方の可能性をそれぞれに考えてほしかったからなんです。

えっ、それってでっけぇお世話? (笑)



私は未来予知ができるわけでも占い師でもないのですが、たぶん、おそらく、私たちがこれから生きていかなければならないこの時代は、過去と未来が同じ時間に共存しているような、混沌とした、でも決して薄気味の悪い感じではなく、とっても心が豊かな世界になっていくのでないでしょうか。

それは、ある一部では「進歩」することの価値観に終わりが告げられ、古いものや新しいものすべてが同じような価値観で存在して、自分の人生を彩るアイテムとなる可能性があるという世界です。

どうです、なんかワクワクしませんか? ん、しない?


以前某局のテレビ番組で、大相撲横綱の朝青龍関が母国のモンゴルに帰国していた際の風景に、「ゲル」と呼ばれる伝統的なテント住居にパラボラアンテナを建てて、なんと、衛星放送を楽しんでいる人がいました。

それを番組で発見したとたん、「うわっ、すげぇ〜っ」って、思わず叫んでしまいましたけど(笑)


古民家をはじめとする過去の建築物(それに家具)の再生(リフォーム)は、そうした私たちの豊かな生活の風景をつくるためには、なるほど、欠かせない作業なのだと考えるべきなのだと私は思います。


使い捨て社会と呼ばれる昨今(私は恥ずべき社会慣習と思っていますが)、だからといって一般的な「リサイクル」という方法が決して良い方法ではありません。

「リサイクル」には、買い換え需要を掘り起こすという側面もあります。まだまだ使えるのに、新しいモノに買い換えてしまう。ホントの豊かさとはそんなものでしょうか?


私がよくピックアップするブランドモノの家具やデザイナーズと呼ばれる家具たち。それらをすすめる理由として、「代々受け継がれるほどの作品」という理由があります。

価格からいってもそう簡単に買い換えることが出来る代物ではないですし、何よりもそのデザイン性や作り自体が丈夫なのです。創り上げた者の「誇り」というべきものでしょうか。たやすく私たちを離してはくれません(笑)

「安物買いの銭失い」とは一般に言われることですが、それは家具やインテリアの世界でも同じく言えることです。


「創り上げた者の誇り」というモノをブランドと称するのなら、まさに昔の職人により誇りを持って建てあげられた日本の古民家は、まさに世界に誇るブランドとも言えますね。

人々に知られて有名なだけがブランドというわけではありません。昔の職人の誇りと、自分の創意工夫がコラボレーションしたその快感といったら、その人だけが感じることができる無上の喜びといえるでしょう。

外国だけでなく、「日本にも当然として誇れる文化があるんだぞー」っと、古民家を改めて考える時に、ちょっと誇らしく思える Y a b u c h の今日この頃でした(笑)




次回は、今までに寄せられた「古民家」の疑問・質問にちょっくらお答え致します。残念ながら、私は古民家のエキスパートではないので、その道のプロの方にお聞きしたモノをお送りすることとなりますが、どうぞお楽しみに。

その考え方に、ちょっと感動しますよ(笑)





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■ [ 古材・古建具の言葉辞書 ]
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[ 建具 ] たてぐ … … … … … … … … … … … … … … 

−出入り口や窓などの開口部につける戸のこと。障子、襖、扉の総称です。

建具とは、空間と空間の境界線に存在する部材です。ある時は堅牢な蔵戸で内外を隔ててくれて、またある時は意匠を施した障子で空間をつないでくれたりもします。

つまり建具とは、境目と同時に繋ぎ目の役割をも果たしてくれる優れモノなのです。それだからこそ、使われる場所や使用環境によって、さまざまな表情を見せてくれるものなのです。




[ 欄間 ] らんま … … … … … … … … … … … … … … 

−天井と鴨居の間に設けられた採光・換気を目的とした板のこと。格子や透かし彫りが入っていたりします。

一口に欄間といっても、縁側と部屋の間にあるものを「縁側欄間」といい、部屋と部屋を繋ぐもの建具の上方につけられているものを「間越欄間」と呼びます。

元来は採光や換気を目的として設置されていたものですが、透かしや彫刻などの意匠はとてもバリエーション豊かで、これに凝る方も多いですね。当然といえば当然なんですけど。




[ 民具 ] みんぐ … … … … … … … … … … … … … … 

−民具とは、古くから民衆に使われてきた道具のことです。

箪笥、卓袱台(ちゃぶだい)、屏風など、長年に渡って大事に使われてきた民具には人々の温かいぬくもりが宿っているかのようですね。大事に使い古された家具などは、人の「良い想い出」と同じように輝いてみせてくれます。


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