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■ [ コピー家具ってどうなの? だからどうなの? ]

おそらく、ル・コルビジェをご存じのない方でも、LCシリーズの家具のコピー品を「見たことがある」と言う人は、後を絶たないだろうと思います。

デザイナーズ家具を取り扱う専門家具屋さん、インターネットで通信販売もしている家具屋さんのHPでも、良く見かけますね。

近年良く見かけるのが、ヤフーを代表するネットオークションにも多くのLCシリーズの家具を出品していることです。

これらのLCシリーズのコピー家具を、販売業者も含め、きっちりと明記されていて、購入する側もはっきりと認識していれば、まず問題はないのですが、中にはやっぱりタチの悪い販売業者もいたりして、「いかにもライセンスを持った」作りのような風な(笑)な商品説明で、買う側を煙に巻くコメントをして販売しているモノも中にはあります。


正直言って、オークションも含めネット販売から購入する際には、強く自己責任が問われますから、買う側も慎重になっていて、あまり露骨に「騙された」という例は耳にしませんね。それに販売する側の情報開示もしっかりされているようです。


ちなみに「楽天市場」で家具販売をしている家具屋さんには、そのレベルや意識が高いように感じます。間違いがあれば全体のイメージダウンに関わりますし、それに、家具屋と言えども、楽天内でのビジネスとしての競争が激しいですからね。

ごもっともな話しです。


案外一番多いタチの悪い例は、実際にショップで販売されていて、仕入れはその家具屋のオーナー社長、販売は社員たちという色分けをハッキリしている家具屋さんで、わざとか知らずか、平気でコピー品をカッシーナのライセンス品と同じ価格で販売している家具屋さんもいます。

ビックリするほど多いんですよ、こんな家具屋さん。


だって、仕入れにイタリアに飛んだオーナー社長も、通訳を挟んでの会話ですから、イタリアの家具職人らしき人物に、家具についてイタリア語でまくし立てられれば、ビジネスの訳に不慣れな通訳が勢いで「OK、OK」とくれば、オーナー社長も日本にいる時と同じように、家具メーカーの社員に接するように、「よっしゃ、よっしゃ、よきに計らえっ。」てなもんです(笑)

そんなオーナー社長が一手にしている仕入れですから、日本に帰ってきて、「良い商品が安く手に入った。俺がこれだけのモノを仕入れてやったんだから、お前ら、どんどん売りまくれ!」の大号令とともに、毎月のノルマがかかる社員たちから、やっぱり「泣くのは、何も知らない消費者ばかりなのねん」という構図が出来上がってしまいます。


家具屋さん自身がデザイナーズ家具のコピーを見破れないなんて、笑い話しのようでしょう?

ところが、ホントのホント、珍しくない実話なんです。


だって、オーナーを含め家具のことなんて「自分の扱っている商品」しか知らないんですから。また、知ろうとしないんですから。

明日にでも、近くにある家具屋さんに飛び込んでみて下さい。そこには自分で扱う家具でさえ満足に説明できないアドバイサーが、まるで悪夢のようにあなたの目の前に立っているはずです(笑)



まっ、いくら季節が夏に近いとは言え、こんな家具業界の怪談話しを長々としていてもつまらないですから先に進みます(笑)


それでは「コピー品はホントに悪いモノなの?」ということですが、私は決して悪いモノではないと思っています。

実際にLCシリーズで言えば、それこそ山ほどコーディネートに使わせて頂きました。たぶん、シェーズロングはカッシーナのライセンス品より、コピー品の方が取り扱いは多いはずです。


だって、安いもの(笑) 

ライセンス品1つの値段で、3脚、あるいは4脚も買えるんですよ。

コーディネートする空間を安上がりに「薬局か病院」風にしたければ(笑)、一番でしょう? 

知ってる人は知っている、コルビジェにまつわる逸話の一説ですが、自称「モダニスト」の人が聞いたら怒るかな?(笑)



それでは真面目な話しを。

よっぽどの粗悪品を除けば、現在流通しているLCシリーズの家具のコピー品は、メイド・イン・イタリアです。

要するに、ライセンス生産しているカッシーナのお膝元で堂々とコピーがなされているわけです。

このライセンスに関して話し出すと、また話しが長くなりますので簡単に言いますが、版権も含め実のところこのLCシリーズのライセンスは結構あやふやなモノになっている感があります。

もちろんル・コルビジェのサインが入り、シリアルナンバーが入っているLC家具はカッシーナ製だけのモノですが、もしかするとその技術に匹敵するほどの作業工程で、職人の手で作られているLC家具も実際にはあります。

あるLC家具を販売している家具屋さんのHPで、「カッシーナ製を5とするなら、当社取り扱いのモノは4ほど」との説明文がありましたが、これなどはなるほどという説明で、実際に商品の出来が「5」だから「4」だからどうなどとは、素人目からして分かるはずがありません。


その「4」レベルのLC家具たち、直接私も見て触れることがありますが、ハッキリ言ってシリアルナンバーとコルビジェのサインの無いことの他には、いつも若干感じる「革」のゆるい張り具合以外は、まったく違いなどは分かりませんね。

それほどこの「4」レベルのコピー品は、精巧に、そして忠実にオリジナルをコピーしています。


絵画の世界でもそうですが、プロ中のプロの贋作家の腕は、時にはオリジナル以上に見る者の心をふるわせる作品をコピーすることがあるそうです。

なんとなく、それに似たような心意気(!?)を時にはこのコピー家具たちには感じることがあります。

「カッシーナだけが家具屋じゃない。日の目を見ない、本物の家具職人もここにいるんだぞっ」って。


ですから、出来の良いコピー家具を目の前にして、「これってカッシーナ製じゃないんでしょ? じゃ、ダメだよね。」って家具通を気取る人に出会うと、

「だからどうなの?」

「あなたは家具としてのデザインが好きなのか、それとも作っている会社が好きなのか? どっち?」

って、心の中で「舌」を出すこともしばしばです。

なんてね(笑) 良い子は決して真似をしないで下さいね。




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■ [ LCシリーズ家具の、本物とコピー品の見分け方 ]
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D e s i g n e r s 一覧 -> http://www.kagufun.com/designers_top.htm



それではちなみに、カッシーナ製のいわゆる本物と言われるLCと、コピー品の見分け方を伝えますね。


現在、LC家具の正式なライセンスを持つメーカーは「カッシーナ社」のみです。

そのカッシーナ社で生産されるLC家具は、作品によって場所は違ってきますがフレームの接合部分や、クッションの裏地などにロゴが入っています。


一番分かり易いのは、フレーム部分にシリアルナンバーとル・コルビジェのサインが刻印されている点ですね。


たぶんカッシーナジャパンに行けば、しつこいほどこの説明をされるはずです(笑)



コラムでは、「コピー品も良い」というようなことを言いましたが、劣悪なモノも実際には出回っています。

少しでも商品に対して疑問や質問があれば、必ずショップの人に説明を求めて下さい。

そうでないと、高価な買い物で後悔するのは自分なんですから。

そこで、商品の説明などお客が気にかかっている点を明確に、直ぐに答えられないアドバイザーのいるショップでは、絶対に家具は買わないことです。

家具は、買うその時だけではありません。アフターも含め、メンテナンスも必要不可欠です。

いい加減な店員を置いているショップは、必ずアフターなどもいい加減な対応をします。

「買う時は良いショップだったのにぃー!」なんて、そのショップに泣きついても、後の祭りですよ。



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