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■ [ 03−昔ながらの懐かしい雰囲気が好き … r e t r o - m o d e r n ]




古くて、でも新しい。

いつか自分が通ってきた時代の「懐かしい」雰囲気に、「ほっ」と気持ちが和んでしまう。

そんな「昔ながら」が大好きで、いつもそんなセピア色の空間で暮らしていたい。

ある一定の年齢を重ね、人生が若干なりともわかってきて、時間とお金の余裕のある世代の人が多く好む「レトロ・モダン」。


近年、ある層の人たちのブームになっている「古民家」。

以前家具FUNでも取り上げましたが、古民家に関心を持つ人々の印象は、実に「おおらか」ですね。

過去に自分が置いてきたもの・無くしてきたものの郷愁にひたるのではなくて、そういった過去も未来も受け止める姿勢、決して大げさではないけれど、「懐かしむ」とは悲しい仕草だけのことではありません。

懐かしさを、未来への生きる糧にできる人たちです。



学校給食をビジネスにしてしまった例もありますね。

私がビジネスと言ってしまうとなんだか堅苦しい感じがしますが(笑)、いわゆるいつかの子供の頃の学校給食を食べさせてくれる「食堂」です。

定食屋さんなのかな? それともレストラン?

当然食事だけでなくて、箱モノのディテールにもこだわっています。

当時の学校の机とテーブル。ランドセル掛け、下駄箱に正方形の収納箱。

使い古しの絵の具や習字の道具類、妙に体のサイズに合わないその窮屈ささへ、人の心に何かを訴えかける小道具のひとつです。



さてさて、そんな「懐かしい」雰囲気が好きな人の部屋にも、やはりこだわりとより良く見せる・感じさせるコツなんかがあったりもします。

ちょっと、そちらの方も分析してみましょう。





□[ 昔ながらのディテールなどは、あえて残すこと ]


古民家まではいかなくても、例えば昭和40代ほどに建てられた「タウンハウス」などを購入してリフォームするということもアリです。

どこぞの口の悪い外国人に「ウサギ小屋」と称された日本の家屋。

そのもともと細かく仕切られていた空間の「壁」を取り去ることで、とても風通しが良く、開放的な空間に生まれ変わらせることができます。

実はこのレトロ・モダン、意外と空間のスペースが重要なんです。

懐かしさを感じるひとつの要素に、「自分の幼い頃の記憶」がありますが、大人が自分をなかなか「幼い」と感じる機会はそうそうないですね。

そういう気持ちを想い出させるためにも、子供の頃は「あんなに広くて大きく感じたのに、今ではやっぱり狭く感じるなぁ〜」という、時間の経過の当たり前を錯覚させてあげることが大切になります。


もちろんその空間に住み続けていれば、当然「慣れ」てきますから、ここで細部にまでこだわった、「昔ながらのディテールを、あえて残す」というポイントが必要になります。


空間を錯覚させるポイント。

狭い仕切を取り払うことですっかり変わってしまった様子を、どこか懐かしい雰囲気に感じさせるのは、元に付けられていた「建具」や「金具」、「照明」を当時のまんまに残すことです。

当時の蝶番など今でも意外と「おっ」と思わせるモノが多くて、フランス製もどき(笑)みたいな、この時代のあやふやさを感じさせてくれる逸品もあります。

そういった当時のモノを、古いから、錆びてるから、音がするからなんて理由で現代のモノに替えてしまってはもったいない。

子供の頃に感じた広い空間に、瞬く間に当時の気分に戻してくれるのは、そんな細かいディテールまでのこだわりだったりして、そんな部屋の印象を大きく左右します。





□[ 配線を隠すことを覚えたい ]



細かい部分(決して細かくはないんですけど)にもこだわるなら、電気「配線」の処理にもこだわりたいところです。

自分が好きな空間というのは「くつろぎ」の空間なので、気取りすぎる必要はないんですけど、だけど生活感「まる出し」みたいな感じは「いただけない」ですね。

第一、見た目的に「なんだかなぁ〜」でしょ(笑)

どこのお宅でもそうかもしれませんが、無防備に人目にさらされている床を這う配線コードの束などは、レトロな空間には「興ざめ」の極みです。

もうそれだけで部屋の雰囲気が台無しになってしまいます。


例えばリフォームする際に、壁沿いに配線コードを隠すようなボックス状のスペースを設けることなど、工夫を覚えたいですね。


もっと簡単なモノであれば、ホームセンターなとで売られているコードを隠すカバーなど、今ではカラーも場所にあったモノが用意されていて、台無しの雰囲気も、少しなりともそれこそカバーしてくれます。(なんてね。)


それから、そんな風な目隠しも「なんだかなぁ」という人は、今ある家具の配置などでなるべく配線コードを見せない工夫もできるはずです。

こんな細部への配慮が、インテリアコーディネートの完成度に「差」を付けたりもします。

これらは知識じゃなくて、「経験」の分野ですね。

是非、実践してみて下さい。




□[ レトロと北欧家具の相性を生かす ]




個人的な意見(まっ、いつもそうですけど)を言わせてもらうと、その不透明で傲慢な価格や流通の仕組みが実に不愉快な北欧家具たち、ですが、それとレトロ・モダンとの相性も、ここで指摘せねばなりますまい(笑)

※決して北欧家具自体が不愉快なわけではないんですよ。そこんとこ、勘違いしないで下さいね。あくまでもその価格と流通過程において、ですから。


イタリアやイギリス、アメリカのアンティークではない、やっぱりジャパニーズ・レトロ・モダンには、北欧家具のアンティークとの相性が良いんです。

それは「なぜなのかしらん?」と言われれば、

「シンプルだけど、不思議な温かさ」と私は答えます。


北欧家具の魅力は、これはどこでも言われることですが、バランスの取れたモダン・テイストにあります。

今回特集している「レトロ・モダン」にも、北欧家具のモダンさは、すんなり入り込めます。


イタリア・モダンのバタ臭さもなく、アメリカ・アンティークの自己主張もない。

いやいや、もちろん探せばイタリアもアメリカも「和」のレトロ・モダンに合う家具はいくらでもあるんですよ。

でも、無難さでいうと、やはり北欧家具といったところでしょう。


北欧家具のモダン・テイストは、その他のどんなテイストも受け止めてくれて、それこそ「和」との組み合わせでもぜんぜん違和感がありません。

特にアンティーク、んっと、ヴィンテージと言った方が良いのかな、北欧のヴィンテージ家具なら、その「質感」です。

北欧家具の質感が、そこの空気を「やわらげて」くれます。

そして、「時」を経ているのに、変わらずになにか「軽快」な存在感も北欧家具の魅力ですね。


「どこか古くて新しい」なんて、自分で言っていてもわけの分からない「そんな感じぃー」的な表現も、北欧家具に適した言葉なのかもしれません。


そして、オリジナリティも大切にしている。

まさにその部分が、レトロ・モダンにはピッタリなんです。



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