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 [ 消えゆく組織 ]



少々インテリアの世界とは話しを異にしますが、先日、久々に「怒る」よりあまりにも「呆れて」しまって笑った出来事をひとつ。


この話しを読み進めていくと「あら、インテリアなどとはまったく違うじゃない?」と疑問に感じられる方もいるとは思いますが、実は根っこの部分で深く家具業界の現状と似通った部分があります。

根っこ?

そう、根っこの部分です。

以前も日本の家具業界は斜陽産業であることを、アメリカの例をとってその様を紹介しました。

マクロ的に展望を見いだせない無策さと、中国という無秩序な一大生産国を前に、なすすべもなくその波に呑まれているという現状です。

それプラス、日本の家具業界においては決定的なことがひとつあります。

それは、サービス業としての自覚と接客スキルの未熟さです。


んっと、分かりづらいかな?

簡単に言うと、お客様を迎える態度が「なっていない」ということなんですけど。(笑)


家具屋に足を運ばれて、皆さんも一度や二度は不愉快な思いをした経験があると思いますが(そもそも、なんでショッピングしているだけで不愉快にさせられるのかが理解不能な出来事なんですけど)、家具屋の接客は大まかに言うと2種類です。

聞いていないことまでよく喋るアドバイザーか、意味がわからない、態度が横柄なアドバイザー。

ちょっと乱暴な種類分けですが、遠からず似たようなものでしょう。


近頃の都市近郊や地方の新興の家具屋などはその辺をよくわきまえていて、ほっと胸をなでおろすこともありますが、バブル崩壊後に次々と倒産して消えていった家具屋のその理由を分析していくと、「つまりはそういうこと」なのかという共通項をいくつも見つけることができます。

その「つまりはそういうこと」の部分に、久々に出会ったのでここに笑い話しとして紹介したりなんかするわけです。


今回ご登場頂くのはNT○という、まっ、家具やインテリアには関係のない半官半民巨大企業ですが、このNT○が消え去るなどと言うと現実味がないと感じる人もいるかもしれませんね。

確かに、何年も前から国民を騙し騙ししながら産業再生機構をダイエーのために用意し、でも、結局はダイエーを消滅させる英断もなく、結局は混乱のうちにあやふやにしてしまう日本の経済制度を思うと、なかなかNT○がすぐに消えてなくなることはこの日本ではないでしょうが、その芽は確実に芽生えていると私は断言なんかしちゃうわけです(笑)


今回は、「消え去る会社の共通点」を、笑い話として感じて頂ければ幸いです。



さてさて、皆さんは「電報」を打たれたことがあるでしょうか?

近頃では結婚式への祝電か、お悔やみの電報程度の用途でしょうねぇ。

なかなか普通に生活していて電報を利用する機会というのはないです。

私もほとんど利用しない人のひとりなんですが、先日、実に久々に、祝電でもお悔やみでもない、電話が繋がらないための処置として、「手紙より早く連絡」する手段として電報を利用しました。

近年はネット上で電報が打てるので、作業事態はあっという間でしたね。


さっ、話しはここからです。

NT○の傲慢さは今に始まったことではないので、所詮知れたものだと思ったのですが、これはなんとも極めつけでした。


電報を打ったその晩、見たこともない県外電話番号からの着信です。

どこから調べて来るのか、株取引の誘いや商品先物の営業、その他さまざまな電話セールスがうっとぉしいので、記憶にない電話番号の場合は受話器を取らないのですが、あまりに長く呼び出しをするものですから、ふっと電話に出てみました。


N 「はいこんばんわ。Y a b u c h 様の電話番号でよろしかったでしょうかぁ?NT○東海の○○と申しますが、本日出された電報が、住所不定で戻ってまいりましたので、そちらのご連絡でしたぁ。よろしかったですかぁ。」

※現在はNT○東海という組織はありません。NT○の東海の人という意味で使っています。

Y 「えっ、すいません。住所不定とはどういうことでしょうか?先日出した郵便物は届けられてるんですけど。」

N 「いやー、よくお客様がそうおっしゃるんですけど、郵便と電報はシステムが違いますから、こんなことはよくあることなんですよぉ。」

Y 「いやいや、ちょっと待って下さい。よくあることじゃなくて、なぜ郵便が届いて電報が届かないんですか?おかしいでしょう。」

N 「いえ、ぜんぜんおかしくないんですよぉ。よくあることですから。でも、そこまでおっしゃるんでしたらぁ、郵便で郵送しておきますが、いかがですかぁ?」

Y 「でもそれは別として、住所が不定とはどういうことですか?」

N 「私もよくわからないんですけど、宛先の○○様の表札がたくさんあって、分からないらしいんですよぉ。」

Y (あかん、こいつじゃ話しにならん)「わかりました。もういいですから、それじゃ料金の方はどうなるんですか?」

N 「もちろん頂きます。電報をお受けして、配達までが私どもの仕事ですから。」

Y 「いやいやいや、配達してないでしょ?いっぱいあるっていっても番地は一つでしょう?郵便局もその中を探して届けたわけでしょうから、あなたがたもそうするのが仕事なんじゃないんですか?宅急便でも同じ作業をするでしょうし。」

N 「いえー、私どもはそこまでしないんですよぉ。」

Y (あかん、やっぱりこいつじゃ話しにならん)「とにかく、なにもわからない、できないじゃ話しにならないんで、ちょっと話しの分かる人を出して貰えますか?」

N 「 … わかりました。」


 … … … … (ゆうに3分以上は待たされましたね)


N (いきなり、お待たせしましたも無しに)「係りから話しは聞きました。Yabuchさん、Yabuchさん、聞いていますか? 私どもは電報をお受けして、配達までが役務ですから、それ以上のことはできないんですよ。わかりますか?」

Y 「わかるもわからないも、あなたはどちらさんですか?」

N 「そんなことあなたには関係のないことでしょう。とにかく話しは以上です。」

Y 「ちょっと待て!電報は届けられない。その理由を聞けばわからない。でも料金は頂く、はい終わりじゃ筋が通らないでしょう?」

 … … … … (沈黙)

Y (こりゃあかんわ)「わかりました。とにかく郵送はして頂けるのであれば、それで良いです。ただね、電報を打つのは、その文字を手紙なんかより早く先方に届けたいために打つものでしょう。それを郵送じゃ意味がないわけですよね。」

N 「できません。」

Y 「はっ?」

N 「郵送はできません。」

Y 「はっ? でもさきほどの係りの人は郵送しますって言いましたよ。」

N 「普段はそなんことまでしていませんのでね。あくまでも係りの者がサービスで言ったことです。私ではなんとも言えません。」

Y 「あははははははははははっ。あははっ。‘プチっ’

 ほなら言える奴連れてこいやっ。お前ええかげんせーよ。電話口で顔が見んから横道に構えとんだろぅが。今から何時間かけてもそっち行ったるから待っとれ。人に損させといて、できません、やれません、知りませんじゃ筋が通るまいがっ。

 自分の名前も名のらずに言いたい放題言いやがって、俺に面と向かって今の通り言えるもんなら言うてみぃや!待っとれよっ、こらぁ。」

※ただいま、大変お見苦しい点がありましたこと、深くお詫び申し上げます( Y )


N 「あっ、あっ、あの、すいませんでした。私では結論がだせませんので、明日、明日になりましたら話しの分かるものから電話させますので。」

Y 「だから、まず名を名のれ!」

N 「あっ、すいません。マネージャーの○○と申します。」

Y 「あのね○○さん。郵便局ができること、宅急便ができることが電報にできない法はないでしょう?もしできないというならそれはあなた方の怠慢でしょう?それで、郵送で出し直すこともできないなんて、… 」

N 「怠慢ではありません。とにかく、明日には別の者より電話させますので。」

 ガチャ、ツーツーツーツー … 。

Y た だ 呆 然 !



 〜 そして翌朝、9時頃、


Y 「はい、Y a b u c h です。」

N 「あっ、Y a b u c h さんですか?NT○東海マネージャーの○○といいますが、郵送するからいいでしょう。ねっ。番地の方ですけど、飲食店が5つもあって分からないんですよ。いちいちまわれないでしょう?ねっ。」

Y (今朝は大事な商談があるの。こんなバカ相手に怒ったらダメ、ダメよ私!我慢、我慢よっ!)−注)私は決して「おかまさん」ではありません、念のため。

 「わかりました。でも郵送はそちらの名前で出されるわけですよね。もし郵便でも届かず戻ってきた場合は、その連絡もしてもらえるんですか?」

N 「はいはい、しますします。それでいいですよね。はいはい、失礼します。」

 ガチャ、ツーツーツーツー … 。

Y た だ た だ 、呆 然 !


 NT○東海、ぜったいぶっ潰す!!(笑)



会社とは個々の集合体ですから、「たまたまこの人たちだったから。」と結論づけて納得してもいいんですけど、だぶん、最初の係りは20代の女性、次ぎは40代前後の女性、最後が50以上の男性で、こうも性別に関係なく世代でも関係ない共通した対応をされると、これはもうこの企業の「体質」と言ってもよいでしょう。

見事と言えば見事なんですが、   … … … かわいそうに(笑)




「私は一生懸命にやっている。」と、平気でいう人がいます。

たぶん上記の登場人物たちも、尋ねればきっとこう答えることでしょう。

「私は一生懸命仕事をしている。不達の電話をしてるじゃないの。」

「私は一生懸命仕事をしいる。クレーム処理をしてるじゃないの。」

「私は一生懸命仕事をしている。あなたの言ったことを全部のんだじゃないか。」

あるいは、配達した係りの者も、

「私は一生懸命仕事をしいる。きちんと住所のある場所に行ったじゃないか。」




私の住む近県では、3月より家具・インテリア関係の会社の倒産がありません。

今年最後の倒産となった某有名家具小売店の社長が言いました。

「社員一同、粉骨して働いたのになぁ。一生懸命仕事してたのになぁ。時代かなぁ。Y a b u c h さん、俺は立ち直れるかなぁ。銀行ももうちょっと、なぁ。」



それならば、なぜ?

それならばなぜ、社員教育を徹底しなかった?
それならばなぜ、外に出て他店を見て勉強しようとしなかった?
それならばなぜ、人に会って教えを請うとしなかった?
それならばなぜ、銀行だけに頼ろうとした?
それならばなぜ、ラインナップを自分の好き嫌いで選んでいた?
それならばなぜ、会社が大事な時に海外視察などといっては旅行に明け暮れた?
それならばなぜ、無能な人間を古いからという理由だけで首を切らなかった?
それならばなぜ、ちっちゃなプライドを捨てようとしなかった?

自分で店舗に出て、お客様に頭を下げたか? 大きな声で挨拶していたか?店舗や商品は磨き上げられていたか? できない・できないを連呼してなかったか?知らない・知らないと、知ろうとする努力を怠っていなかったか? 自分の仕事の範囲だけで、仕事を固めてなかったか? 自分の物差しで人を測っていなかったか?

なによりも、あなたは笑顔でお客様を迎えていたか?

自分は社長だと、お客様に返事さえしない時もあったではないか!

商売人の武器は、しょせん笑顔ひとつだけだろうが!



私もよく利用していた家具屋です。 想いは尽きない。

でも、言ってわかる人間とわからない人間がいることも事実で、

「ご家族のためにも、立ち直るしかないでしょう。」

と、当たり前のことしか口にできませんでした。




「  … … Y a b u c h さんは強いから。」



「私も好きで強くなったわけではない。」

そう言うこともこの社長には無意味に思えて、「潰れるモノは潰れる」、そんな当たり前のことを想っていました。



NT○東海との電話でのやり取りは、私にとても「みじめ」な後味を残しました。




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