■ [ 「くつろぎの場所」から見えるその先 ]
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外で食事をする時、
ガラスの向こう側に「○○建築(株)」のロゴが入った4トントラックが、何台も駐車してるのが見えたら?
オープンカフェでお茶してる時、
向かいの道を、人がバンバン通っていたら?
「茶髪にロン毛、イヤホンで大音量のラップ、ルーズでパンツを見せているファッション」、
もしくは「ヤマンバよろしく、携帯片手の女子高生」が「集団」でたむろしている現場が見えたら?
「うっわ、最悪!」って思いませんか?(笑)
いやいやいや、建設会社や女子高生を特に差別しているわけではなくて、
要は、「場所」と「目線の先」のことを言っているんです。
例えばイタリアレストランのガラスの向こうには、できれば「フェラーリ」だったり「アルファ・ロメオ」が停まっていて欲しいし、
オープンカフェでは静かに「時」を楽しみたいし、
目線の先は「ふんわり」とした「のどかな雰囲気でコーヒーを楽しみたい!」って、普通に願いませんか?
これは、インテリアのコーディネートでも同じ事なんです。
意外とね、プロでも「動線」を気にして家具の配置などを決めたりはできても、そこに住む「生活者」の、「止まった時の目線」に配慮する人は、なかなかに少ないものです。
生活する空間の「目線」の向こう側を、「自分の好き」に「デザイン」すること。
ホント、重要なんですよ。
家で食事している前に、向かいの通りを近所の人が散歩しているのが丸見えだったら?
食事中、脱ぎっぱなしの服や掛けっぱなしのコートや服が視線の中に入ってきたら?
ゴロンとリビングで寝転がっている時、目線の先に「掃除機」が目に入ったら?
ワンルームでありがちなのは、玄関を入ったらすぐにベットが見えてしまう時。逆に寝ている時、玄関が目に入ったら「落ち着いて寝れますか?」
ベットで就寝前に読書。でもその真ん前にテーブルがあって、食べかけのお皿やチップスの袋が散乱していたら?
私たちの暮らしている空間は、けっこう狭くて、いろんなモノが肩寄せ合っていて、なんでも目に飛び込んでくる状態です。
「なんか、自分の部屋なのに落ち着かない」と感じたりするのは、そんな「目線の先のデザイン」が、自分の好みと合っていないからだと思います。
逆に「片づいていない部屋」が落ち着くという人もいますが、それは「手の届く範囲」に自分が必要としているモノがほとんどあるという「安心感」のことで、
例えばいくら雑多な雰囲気が落ち着くと言っても、テレビのリモコンが手の届かない、台所なんかに落ちていたらどうですか?
それだけで、「イヤ」んなるでしょう(笑)
まっ、「片づいていない部屋が好き」と言う人のほとんどが、「自分が片づけるのが嫌い」なだけの「言い訳」に過ぎないので、ここでは話しの外に置いておきます。
さて、あなたの、
「くつろいでいる」場所から、何が見えますか?
ベットに横になったとき、その目線の先は?
学校から、仕事から帰ったとき、玄関をあけたらまず何が目に入りますか?
テーブルの前に座ったとき、いったい何が見えますか?
勉強をしようと、あるいは仕事を家に持って帰ってしようと机に向かった時、目の前には何がありますか?
その時に、その場所からいつも見えるものを確認してみて下さい。
基本、自分に目障りでなければそれで良いのですが、ちょっと、一歩先の見せるレイアウトをしたいのであれば、
生活臭の漂うモノ、そしてそれらがお互いに干渉しあわない程度に片づけてみて下さい。
でも、それでも「無理!」っぽい時は、例えばスクリーンするとか、グリーン系のモノを置くなどして目線を遮る工夫をしてみて下さい。
今年に入ってこのマガジンでは、「インテリアの格を上げる」ことを主にコラムっていますけど、
以前から言うように、良いコーディネートとは、良い家具やインテリアを買いそろえることだけではありません。
「目線の先をデザイン」することのように、もうひと工夫する知恵があれば、部屋での「落ち着き」や「しっくり感」はずっと高まるはずです。
そして「工夫する知恵」とは、知ろうとする心、「好奇心」だったりもします。
目線の先にある、好きな「花」、好きな「絵画」、大好きな「コップ」や「雑貨」ひとつとっても、「これって、どうなんだろう?」と首を傾げることからはじまります。
「好奇心」が高まれば、きっとそれを自分で解決しようとする過程で、あなたのコーディネートの「腕」や「格」は、ずっと高くなっているはずです。
ひとまずは、あなたの「くつろぎの場所」から見えるその先を、好奇心を持って眺めてみて下さい。
今までに感じなかった空間や工夫が、ずっと広がるはずです。