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■ [ ドイツ と バウハウス ] 
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いよいよはじまりました、 W杯・サッカー、

ある人は感慨深く、ある人は騒ぎ狂い、またある人はその熱狂をいかにも迷惑そうに冷めた目で見つめることでしょう(笑)


良くも悪くもオリンピックなどの比でない全世界規模の「お祭り」に、日本も登場します。


でも、比較的、女性の読者が多いこの家具FUNで、どこかの新興宗教の信者のようにサポーターよろしく「がんばれ!日本!」と声高に叫んでみても、

「アホちゃうん?」

て「総すかん」食らいそうなので、そこはほれ、家具FUNらしく丸く収めます。


かと言ってスイスの観光PRのように、半身裸体の「イケメン」をそろえて逆PRするわけでもないので、お手柔らかに、お手柔らかに。

スイス政府観光局 -> http://www.myswiss.jp/
(※残念ながら、あの印象に残るCFはEU圏内だけということです。)



そのドイツ(ドイツ大使館 -> http://www.tokyo.diplo.de/ja/Startseite.html )と言えば、まず家具FUN的には「バウハウス」の名前を挙げる人も多いのではないでしょうか?


家具FUNでは「今さら」的な雰囲気もありますが、たった14年程度の歴史に関わらず、日本のみならず世界中にその建築・芸術、理念も含め多大な影響を及ぼした「学校」も、希有な存在でしょう。


実際にも私の周りの女性たち、例えば「君の好きな家具は、何?」と尋ねれば、

「椅子。」

「椅子って言ってもいろいろあるよね。例えば?」

「バウハウス。」 みたいな。


って言うか、「ぜんぜん意味が通じてないじゃん!」

それよりも、「なんだその言葉使い!」

「おい、ここの責任者出せ!責任者ぁ!」ってなりそうで、ちょっと不愉快と言えば不愉快です。

ホントにね、近頃の接客する者の態度の「なっていない」こと「なってないこと」、「お前は俺の友達か!」って、顔をまじまじと見てしまいます。違う意味で。


すいません、横道にそれました。


さて、その「バウハウス」。

インテリアを少しでもかじった人は、少しだけかじった程度に「好き」になります。

そしてバウハウスという学校は、とても魅力的な理念と「人」、そして「形」を世に残しています。


それだけに、グーグルで検索してみても、かろうじて「ウィキペディア」で軽くその解説が成されている程度なのにはビックリです。

恐れ多くも、なんと「bauhaus.co.jp 」なんてのが1番に表示されるので、私は面食らってしまいました。


だからこそ、突然ですが、今月号の「カーサ・ブルータス」は「ヒット!」です。


「今一番気になる国、ドイツ入門」と銘打っての内容の構成、とても素敵だと思います。

「W杯建築からバウハウスまで…」

W・グロピウスやミースらが主体となり一時代を築いた学校、バウハウス。

ミースとはもちろん ミース・ファン・デル・ローエのこと、近代建築の巨匠です。


波乱・動乱の時代を背景に、また、気難しい豪華な講師陣であったため、まさに激動のままモダニズム運動全盛期の中を駆け抜けます。


「全ての造形活動の最終目標は建築である」というW・グロピウスの言葉が示すように、建築の名のもとに芸術と手工芸の統合を図った、近代デザインの実験工房であり、デザイン集団であり、またひとつの芸術運動としても語られる学校です。


私がなにより秀逸だと感じるのは、(有)バウハウスという販売まで手掛ける会社まであり、すべてが理想だけではなく、商業的にも意欲を見せていた点です。

それは、とりもなおさず、デザインから製作、そして販売まで、すべてを完結させる仕組みがあの時代にあったということでしょう。


前述出の「私の周りの女性代表」がぶっきらぼうに言い放った「椅子」という言葉、それはマルセル・ブロイヤーのパイプ椅子を指すものだと思いますが、

デザインにしろ建築にしろ、「バウハウス」と言っただけで、その風景、ありよう、雰囲気までが手に取るように理解できるというのも、バウハウスという言葉の魅力と影響力ではないでしょうか。


それは多分に「誤解」も含め、意図的に広められたものかもしれませんが、私などから言わせると、「実に素晴らしい」の一言です。


子供達が例外なく、性別に関係なく「アンパンマン」を好きになることと同じように、あるいは、そんな状態に似ていなくもありません!?


バウハウスとは、家具好き、インテリア好きが、「ミッドセンチュリー」という、日本では「いかにも的」でかつ抽象的にされてしまった言葉などと並んで、

一言でその雰囲気までも顕わしてしまうほどの影響力の強さを持っています。

そして、一度は通る「道」みたいなものではないでしょうか。


さて、私的に「褒め倒した」バウハウス、詳細については「カーサ・ブルータス」に譲るとします。

綺麗な写真付きの方が説得力もあるでしょう。

是非、立ち読みして下さい。


他のインテリア雑誌、家具雑誌と違って、けっこう冷静に完結に解説されていると思います。

そこら辺の建築雑誌より、デザイン雑誌より、極端な話し、バウハウス専門に研究された著作より、ずっとよく簡単にまとめられていると思います。

たぶんそれは、W杯という理由を背に、ドイツ全体を見ようとしている努力のたまものでしょう。


ドイツに限らず、欧州は大戦を抜きには歴史は語れません。

もっとも、どこの国もそうですが。

まさにその激動の歴史の中に存在したドイツの中のバウハウスです。

カーサ・ブルータスという一種、特殊な読者層を抱える雑誌媒体ですから、それを建築・デザインという「ニッチ」な分野を中心に、そして簡素に「伝える」ことに成功しています。

特集のページ数もとても少ないです。

だから、良い(笑)


例えば昨今流行の北欧家具のブームなど、まるで北欧家具全部に天使でものり移ったかのような、宗教の信者的表現方法は、明らかに解説の域を逸脱していると私は常々感じています。

純粋なサッカー好きのサポーターが、行き過ぎるとフーリガンと化すように、冷静でないモノの表現方法は、時には危険を伴います。


さて、「褒めに褒めた」今号のカーサ・ブルータス。

だから「買って」とは言いません。

相変わらずブランドモノの広告のオンパレードです。

ドイツの建築やバウハウスに関しての特集記事はせいぜい数ページです。

立ち読みで十分読みこなせるものでしょう(笑)

ただ、バウハウスのことを「簡単」に、でもちょっと深く知りたい人は目を通すことをおすすめします。




ちょっと余談なんですが、

大戦の歴史って、今の若い人にはピンとこないと思います。

もちろん私も歴史の教科書で習ったほどですので、実感として沸かないのですが、

日本とドイツ、そしてイタリア、この三国の心の結びつきは、これは大戦に同盟国であった時の歴史がなせる技だと私は感じています。

ホントにね、ドイツ人の日本人を見る目が、ホントあたたかい。

確かに数度の経験しかありませんが、いつなん時接しても、

「ドイツ人はあたたかい。」

「肌」、がね、それを感じます。


そんな国って、ドイツとイタリア、そして台湾ぐらいしか私は経験がありません。

日本人であることのアイデンティティがホントの意味で許されるのは、その三国ぐらいではないでしょうか。


「なぜ?」

その訳は、また「追々」と、ね(笑)

ドイツ人が優しいのは、先の大戦のおかげだとする私の論調には、いかにも唐突感があるように私も思いますが、

大戦を全く知らない世代の私でさへ、やっぱりそこには歴史の「重さ」を感じさせられずにはおかない経験が、何度もあるわけなんです。


良くも悪くも、人は歴史を背負って生きているものなのでしょう。

そして未来にも。 自覚するか否かは別にして。

そして、家具にもインテリアデザインにも歴史ありです。



がんばれ! 日本!






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