■ [ 「神は細部に宿る」んです ]
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目の前に真っ白なでっかいキャンバス!
「さぁ、好きなモノを好きなように書いていいよ! 落書きでもいいし」
って言われても、「はいっ!」って、すぐ手なんか動かないですよね。
それと同じように、
「ほらっ、コーディネートだ! 雰囲気づくりだ!」
って言われたところで、なかなかに上手くいくものでもありません。
第一、「何から手をつけてよいのやら?」、ですよね。
これまた、マンションの一室と一戸建てでも違ってきます。
一戸建てでも、中古と新居とでは、また違ってきます。
入居したはいいけど、さて、「とごから手をつけましょう?」か(笑)
途方に暮れちゃいますよねぇ。
壁も床もぜんぜん違う。 「あぁ〜 もう、どうしよう!」
さてさて、ここでひとつアドバイスを。
皆さんのこういった場合、多くが家具を買い足すことを考えます。
ブランドのソファ? 繊細なチェスト? 重厚感のあるローボード? ガラスのテーブル? ミッドセンチュリーのラグ?
好きな家具さえあれば、問題は解決?
ここ、なんですが、ここに大きな「落とし穴」があります。
ちょっと考えてみて下さい。
今の一戸建ての家の雰囲気、または賃貸マンションの雰囲気などと、自分が作ろうと思っている雰囲気との違いは、ギャップは、どこに一番感じますか?
実は、その一番の感じるギャップ部分は、「建具」だと思います。
建具というのはご存じの通り、部屋の「ドア」や「引き戸」、「窓」などのことですね。
それらドアや引き戸や窓に、まずあなたは違和感を感じませんか?
「工業製品っぽさ」や、「安っぽさ」、「チャチさ」なんかを。
一番最初に目に付くところ、と言い換えてもいいです。
意外とコーディネートに苦労する人は、この点に「気付いて」いません。
中にはカーテンさへ付けない人もいますから。
でも、実は部屋の雰囲気を一番手っ取り早く自分のモノにするには、建具を考えることから始めるンです。
この建具の人工的っぽい部分を、最初にカバーすれば「あら不思議」、
これから自分が「どんな雰囲気の部屋」にしたいのか、どんどんイメージが沸いてくるはずです。
例えばアジアンテイストにしたければ、
何もない部屋の窓に、ちょっと「あっちの方」っぽい「布」か「ラグ」でも掛けてみて下さい。
「すだれ」でもいいですよね。
ほら、それだけでも方向性が見えてきませんか?
ローボード、観葉植物、ロールスクリーン?、和紙の光?、木や竹製品、
緑に赤に、茶色にベージュ、などなど。
モダン・クールに見せたいなら、黒のカーテン? グレーのスチールブラインド?
ミッドセンチュリーはもういうまでもありませんね。
ポップにしたければ、アンディー・ウォーホルのポスター1枚でも張ってみれば?
ちなみに、です。
毎日の日常を忘れさせてくれるリゾートホテルや高級ホテルなど、
部屋に入ったとたん、見たこともない素晴らしい家具やインテリア、全面に広がる海や太陽、マンハッタンだとビル群といったところでしょうか。
山や湖、眼下に広がる歴史を想わせる街並みなんかもありますね。
そんな素晴らしいホテルのお部屋、まず何からコーディネートしていくか知っていますか?
そう、話しの流れからもご想像の通り、建具からイメージを創っていきます。
それに排気ダクトやコンセント、パイプの類にコード類など、家具やインテリアを決める前に(もっとも現代はパッケージ化されていて、すべて同時に進行しますが)、
まず隠すこと、カバーすることから始めます。
これは高級なバーやレストラン、居酒屋などでも言えることです。
逆にダクトを見せつける内装もありますが、あれも逆転の発想方法ですね。
つまりです、高価な家具やインテリアをいくら並べてみても、細部にまで気を配ることが出来ていない空間というのは、「どこか落ち着かない」、「ちくばぐな雰囲気」であることを気付かせてしまいます。
「神は細部に宿る」
ミース・ファン・デル・ローエが言った言葉そのものです。
それならば、最初に「細部に気を配ってしまえ!」って言うのがプロの発想だったりもしますので、是非、参考にしてみて下さい(笑)
あとは、そこから自分のイメージを膨らませてコーディネートを詰めていきます。
ねっ、いつもと逆の順番でしょう?
まずは好きな家具を探して中心(核)を決めて、それからっ!だったんじゃないですか?
でっかい白いキャンバス。
絵の描き方でもそうですが、確かに「核」を決めてから書き始める方法もあります。
でも、それってイメージがすでに出来ていて、キャンバスにそれだけで情熱をぶつけられる人の描き方です。
「どうしよう?」、「なんにしよう?」、「わかんない」人は、
まず最初の一筆に、まわりから、それは「建具」から描いていくことをおすすめします。
これが、いくらブランド家具やインテリア、お金さえ出せば良いコーディネートが出来るわけではない!、ひとつの理由です。
これ、人生の「理(ことわり)」なりぃぃ(笑)