■ [ ちょっと大人な「あかり」の楽しみ方 ]
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「あかり(灯り・明かり・光)」 のお話し。
本来、
「あかりを楽しむ」ということの意味は、「受け皿を愛(め)でる」ということなんです。
知っていましたか?
その「光」自体よりも、「あかり」を落とした先、
そこに浮かび上がる床や壁、調度品や家具の「見え方」を楽しむこと、
そしてその姿勢を「楽しむ」ということなんです。
簡単? 便利? 合理的? なにもしなくても?
こんな横着が大きな顔してはびこる現代に、「あかり」を落とした先、その「見え方」を楽しむなんて、
「ちょっと、いい感じ」でしょ(笑)
その謙虚さ、私はその「奥深さ」こそが空間を意味深いもの演出にしてくれる「あかり」の神髄だと思っています。
スタンドの形、あかりの色など、決してそれだけではないんです。
普通に私たちが「あかり」で頭を悩ませる場合、「どこにどう置くか?」を問題にしていますね。
日常生活では天井に光源の照明、と他に1個や2個の置き式の照明を置いているというパターン。
普段の生活は天井の照明だけで十分だけど、
親しい友人や気の置けない仲間が訪れ酒を呑み交わす時、悩みをうち明けるとき、彼氏の相談をする時、だんなの悪口を言う時(笑)
独りでリラックスしたい時などはムードを考えて天井のあかりを落として、スタンドだけのあかりにしてみたり、
ロウソクで雰囲気を楽しむということもあるでしょう。
ちょっぴり上級を目指すなら、置き式のスタンドとクリップライトのようなモノ二つ用意して下さい。
メインを映し出すのはお気に入りのスタンドで、
クリップライトはそれをフォローする役目、みたいな。
二つのあかりが交差する「陰影なるもの」を楽しんで下さい。
あるいはベットサイドにスタンドひとつ、それを助けるところにクリップライト、もしくはもうひとつのスタンドというパターン。
照明器具は、「光の透過」や「光の方向」もあります。
置く場所に頭を悩ませても、そこまで気を配る人は少ないものです。
あなたの部屋のあかりが照らし出すその先には、いったい何が浮かび上がるのでしょう?
洗濯物の山?
脱ぎ散らかした服の残骸?
レンタルビデオやCD、お菓子? 読んでいない本、
やりかけの趣味?
あの頃は可愛いかった連れ合いの寝顔、
出会った頃にはまだ判別できた、だんなのあごから首のライン?
そしてふと目を凝らせば、あかりの輪の外にぼんやりと佇んでいる自分の人生?
無くした夢の記憶?
コーディネートに「正解」なんかありはしません。
光と光が交差する陰影にこそ、「あかり」を楽しむことの奥深さが潜んでいる場合もあります。
そんな奥深さを、気持ちの片隅に大事に持って生きていることこそ、人生の「おもしろ味」ってやつかもしれませんね。
まだ 暑は 夏い ですが、
これからは日がどんどん短くなっていきます。
あなただけの、ちょっと大人な「あかり」の楽しみ方をみつけて下さいまし。
■ [ ゆとりであること、豊かであること ]
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現代ではどこのご家庭でも独り暮らしでも珍しくなくなったソファや椅子。
でも、日本人の暮らしって、もともと座るための家具がなくてもインテリアは成り立ちます。
「座家具」と呼ばれるソファや椅子は、「だったら必要ない」って言えばそれまでなんですが、
でもでも、お気に入りのソファや一目惚れして購入した椅子がもたらしてくれる「豊かな時間」ていうものは、なんとなく捨てがたく、とっても魅力的なものに思えますね。
「ただいまぁ〜」って外から帰ってきて、靴をぬぐ、カバンを投げ飛ばす、疲れた身体をソファに放り出す。
そんな一連の動作は ワンセット だったりします。
「ずしん」って身体がソファに沈み込む、あの気持ち良さって言ったら もう!
「最高!!」(笑)
コストパフォーマンス的に私はあまりおすすめしないセブンやアリンコ、
それでもまだまだ人気なのは、例えばBテーブルと合わせたお洒落な調和や、椅子に座って家族で食事を囲む心の「豊かさ」を味わえるからでしょう。
それらはやっぱり座家具たちによって創り出されているもので、それでしか創り出せない「空間」や「時間」、そして「経験」なんかも私たちに与えてくれます。
でもやっぱり「日本人だなぁ」と感じるのは、
コーディネートしたお宅にしばらくしてお邪魔した時、ソファの上にその日の洗濯物を取り込んだまま置いてあったりとか、
ソファに腰掛けずに、わざわざ下に座り込んでソファを背もたれ替わりに使っていたりとか、
お洒落なパイプ椅子の脚がことごとく錆びてしまっていて、結局スタッキングされて部屋の隅に置いておかれていたりとか、
なるほど、日本人て「ホント、床に座るのが好きな種族だなぁ」と思います。(笑)
いえいえ、勘違いしないで下さいね。
ソファを背もたれに、そして洗濯物が置いてあってもそれはそれでいんです。
それも「味」ってやつです(笑)
ただ、パイプ椅子の脚の錆は「いただけない」。
しっかり磨いてあげて下さいね。
さて、そんな豊かな時間を私たちに与えてくれる座家具たちですが、
できれば、
できればね、いい加減なモノで代用して欲しくないんです。
安いからとか、ちょっとだけの期間だからとか、まっこんなモノだとか、
どうせ子供達が汚すからだとか、旦那が寝ころぶだけだとか、座れりゃなんでもいいだとか、
ありゃありゃ、いっぱい いい加減な言葉は出てきますけれども、
座家具はね、けっこうお腹に力を入れて、「気合い」を入れて買ってやって欲しいんです(笑)
だってね、あなたに「ゆとり」を与えてくれる家具なんだから、豊かさを生んでくれる家具なんだから、
良質なモノを愛着をもって、長ぁ〜く、末永ぁ〜く使うのが「良い」と私は思いまするぞ。
沈み込みの深いソファなんかは「好み」が別れますので、必ず靴を脱いで何度も「どすんどすん」と座ってみて、納得するまで検討して下さい。
もちろん、縫製は「丁寧」なモノを選ぶこと。
ミシン目が二重であればひとまず合格。
ウレタンは硬すぎず、伝統的な製法のモノが一番なんですが。
背もたれとの距離が自分で座ってみて適当なもの。
椅子はブランドモノや外国製もモノは座面が高い場合があるので、こちらも靴を脱いで必ず腰掛けて試してみて下さいね。
座り心地も大切です。
肘つきの椅子はリラックスできますよ。
肘なしのは、椅子の出入りが便利です。
椅子ってね、部屋の中にいるといろいろな姿を見せるでしょう?
正面はもちろん、後ろ姿に横顔に、上からなんて見ることも。
椅子の立ち姿はとっても重要です。
是非、お気に入りを!
太股に感じる圧迫感の少ないモノ、背中は適度な「しなり」のあるモノなど。
なんてね、
インテリア雑誌さながら「良質」と呼ばれるモノ、「高価」であると言われるモノの特徴を「ちょっと」だけ挙げましたが、
けっきょくは、ね、
最終的には、ね、
「本人の座り心地」次第なんですよ。
近頃、知識先走りの人が多くて、「それってホントに大丈夫?」って思うことが多いので、
今回は、「座家具」の原点としてお話させて頂きました。
「座家具」の原点ってね、「豊かさ」なんです。
欧米列強に追いつけ追い越せの時代、なんでも物真似してみせた時代と違い、
って話しはまた長くなるので「はしょります」が、
日本は椅子文化が「まだ浅い」と言う人もいます。
でも、もうそろそろいいでしょう。
ホントの「豊かさ」を知ってみても。
自分で選べること、自分で創れること、自分だけのモノにできること。
そして、自分自身であること。
疲れた身体をソファに沈める時、「ふぅ〜」って感じる「安堵感」の中にそれがあるのかもしれませんね。