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■ [ 椅子さがし 心めぐり ] 
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近頃では「デザイン」についての感心が、とても高まっていますね。

どのインテリア雑誌を見ても「デザイン・デザイン」です。


まったくもって良い風潮だと思いますが、案の定、右向け右、左向け左だっりもします(笑)


日本人って、ホントに人と同じであることが安心なのね!としみじみ感じ
ますが、それは、

「人と同じじゃ、絶対イヤ!」なんて曰う若い衆に限って、「同じ世代とまったく同じ」だったりしますから、「くわばら くわばら」です。



前回に引き続いて「座椅子」をちょっとばかし続けますが、


この家具FUN、家具を「楽しむ」と題打っているだけあって、読者の方もわざわざ

「椅子を探して座り倒す!」

なんて行為を、一度ならずとも楽しんだことがあると思います。


休日の家具屋巡りだけでなくて、それは美術館であったり、ホテルであったり、空港であったり、友人の部屋であったり、


私ももちろんそうですが、椅子が好きで「たまらない」なんて時期は、とにかく椅子を探し求めて、椅子を見つけて腰掛けるなんてことを厭きずに繰り返していました。

椅子だけでなく、ソファは当たり前、「じんわり」と腰掛けるその瞬間と時間を楽しんだものです。



都心に出ると、おしゃれなカフェや雑貨屋さん、ブティックが建ち並び、超有名なデザインに触れる機会もひと昔前に比べると、数倍高くなっています。

まったくもって「嬉しい」限りです(笑)



日本における建築や芸術の数ある「○○○○賞」などというモノほど「いい加減」でドロドロした内幕を持つモノはないので、私自身はあまり「あて」にはしていませんが、


それでも高い評価を受けている作品や、ちょっとした新しい流行のきっかけとなっているモノなど、

ホント、身近でいろいろなデザインに「巡り会う」ことができるようになりました。



ちょっと話しはズレますが、芸術選奨がいかに「いい加減」だという話し、

日本人の芸術を見る目というモノのいい加減さは海外では有名な話しなんですが、それも専門家が育っていないということ。


記憶も新しい「どこかの和田氏のなにかの贋作事件」、あれなんか見ると、やっぱり「秀逸なモノ」を真似れば、やっぱり賞は取れるのだなぁ〜と、私は変に感心してしまいました。

なるほど、賞ってやつは、「それほどいい加減なモノでもないんだなぁ〜」ってことなんですが、

以上は余談。 失礼しました(笑)



さて、

デザイン!デザイン!と声高に叫ばれる中、「デザイナーズ・チェア」というモノにも感心が集中しているようです。


デザイナーズ・チェアを生み出したデザイナーとして昨今、超有名なのは、

もうすっかり家具FUNではお馴染みの、コルビジェにミース・ファン・デルローエ(早口言葉ぁ〜、ミース・ファン・デルローエって3回言ってみて)、

アスプルンドにハンス・J・ウェグナー、アルネ・ヤコブセン、ハリー・ベルトイヤ、イサム・ノグチ、もちろん日本人も、剣持勇、乾三郎、AZUMIなどなど、それこそ挙げていけばきりがありませんね。

「すごい!」



でもちょっと、ちょっと待って下さい。


インテリア雑誌にしても、他の媒体にしても、デザイナーズ・チェアを紹介している場面って、「椅子単体」での解説や写真が多くないですか?


例外として「エッグ・チェアー」や「スワン」、「イームズのラウンジチェアー」などさまざまな逸話と共に語られる名作椅子は別にしても、そのほどんどが

「単体紹介」に終始しています。


「これって、なんだかおかしくない?」


椅子にしろソファにしろ、その他の家具たちも、必ず使用されている「空間」があるはずです。

置かれている「場所」が必ずあるはずです。


特に椅子などは、それが「空間に存在」する空気、壁や床、天井にインテリアなどのいろいろな要素と相干渉しあってはじめて「活きて」くるものだと私は思います。


デザイナーズ・チェアーはそういった意味でも、それまでの空間の雰囲気をガラッと変えてしまえるだけの存在感があるから素晴らしいのだと思います。




なんて、そんな想いを同じくした「椅子さがし 建築めぐり」という本があります。

著者の竹内氏の著作のほとんどを拝読していますが、静かなモノ言いだけれども、なかなか核心を得た発言をされる方だなぁと想っていたのですが、

この著作は、建築に興味のある方など、初心者の方への「入門書」としても最適です。


椅子さがし建築めぐり (単行本)
竹内 正明氏著



以下、氏の「椅子に対する」言葉を借りると、


普段の生活の中で、知らず知らずのうちに著名な椅子や建築を体験している、ということはよくあることだ。

ともすれば、無自覚なまま通り過ぎてしまうことも多い。

このとき、椅子や建築について少しだけ詳しければ、ひとつの発見につながるだろう。

なぜなら、ちょっと見方を変えるだけで、いつもある椅子が特別な椅子であった、ということに気づくからだ。





特別な椅子だと気づいたら、どうなんだろう?

それってきっと、「すっげぇ 楽しいことだったり」しませんか。


氏の言葉はさすがにちょっと堅苦しい面もありますが、まさに家具FUNとするところの「心の中」そのまんまです。



次回から、氏の言葉をその著作からお借りしつつ、私の経験も踏まえ、付け足しつつ、おもしろ可笑しく「椅子めぐり」ができればなぁと思います。



ほとんど、家具FUNの原点ですからね、家具を楽しむってことは(笑)





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