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■ [ 「上質」をちょっと考えてみませんか? ] 
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先日、某テレビ番組でTOTOの木瀬社長がこんなことを言われていました。

「消費者は自宅にほとんど不満はない。より快適、便利なものを伝えないと需要は増えない。」


「会社の社長は最高の営業マンたる」ことを思えば、なるほど、

「ウチはより快適で便利な、付加価値のあるモノを世に提供していますよ」との狙いがこの発言から浮かび上がりますが、


今の「便利過ぎるトイレ」に、人として一抹の危惧を覚えるのは、たぶん私だけではないばずです。



とうとうトヨタの営業利益が2兆円を越え、販売台数も世界一になりましたが、

少々過去の話し、

トヨタが凋落の一途をたどっている頃(幹部連中には微塵もそんな意識はないようでしたけれど)、

「500万円で作った車の粗利は2万円」なんて揶揄されていました。


つまり、付加価値を追求するあまり、あれやこれやの便利機能を付けすぎてしまった結果、会社としての人件費も出ない、営業費もでない車を作ってしまったということです。


それでも「それならその付加価値分、高く売ればいいじゃん」と簡単に人は言いますが、事はそれほど単純ではありませんね。

販売の現場では、値引き値引きの嵐です。

まっ、これは販売戦略に明らかな欠陥があったせいでもありますが、売れば売るほど「赤字」になっていた、

あの「天下のトヨタ」でも、そんな時代がありました。


TOTOも、そんな「勘違いな道」を、「歩まなければよいのになぁ〜」と思ったりもします。



ただ、木瀬氏の言われる「消費者は自宅にほとんど不満はない」というのは「正解」だと、私なりに思います。

今の消費者の意識は、常に「プラスアルファ!プラスアルファ!」ですから。


もっとも、私のような存在自体が「無駄な付加価値」以外のなにものでもありませんが、

それでも「より快適に」、「より便利に」、「より美しく」、「より優雅に」、、、

「他人より」、「世間より」、「ご近所より」、「一般より」、「普通より」、、、

その「より」のために必要とされる存在なんですねぇ。


でも、人の「欲求」は尽きることを知りません。

特にお金のある人は(笑)



今の私は歳若くしてすでに達観していますから(笑)、仕事でコーディネートに呼ばれても、仕事そっちのけでよけいなお世話的な「説教ばかり」していますが、

それが逆に、

「私んち、Y a b u c h さんに説教されたわ。あれこれしかじか、、、、」

なんて、それがまた尾ひれが付いて付加価値になったりするものですから、

だから商売って、「やめられねぇ」(高笑い)




さて、またまた長々と始まりましたが、今回はちょっと「上質」について考えてみたいと思います。


ちなみにこの「上質」と言う言葉に「大人」なんて単語がついたりすると、もう

「やばい!」


「大人の上質な ・ ・ ・ 」? 


「インテリアに、大人だとか上質もクソもねぇーんだよ。」なんて、私などいつもその上質雑誌に悪態をついていますが、

ひとまず、そんな企業側、マスコミ側、売る側のロジックは脇に置いておいて、


「ホントの上質」、「自分の感じる上質」なインテリアって「なんだろう?」ってふと、考えてみませんか?



冒頭に紹介したTOTOの「便利過ぎるトイレ」。

車としての本分を忘れたかのような、オーディオシステム、ハンドリング機能、エアコン、座席シート、温度計、いろいろホルダー、ミラー、センサー、マット、抗菌? エアークリーナー? コンピューターシステム、エトセトラエトセトラ、

なんのこっちゃというハイソサエティーと称する車。


企業側は「上質」などと呼ぶかも知れませんが、明らかに「違和感」を持ちますよね?


「なにが?」  「どこが?」  って。


ましてや Y a b u c h 、

「言われたことだけやってろ!」と思います。

です、はい、、、



今週一週間、どうでしょう、

「自分の感じる上質って?」

をキーワードに、ちょっと考えてみませんか?

できれば、「探してみませんか?」


お仕事中、家事の最中、ぼぉーってしている時にでも、自分が感じる上質って「いったい、どんなだろう?」って考えてみましょう!


そんな時、「背中がピンっと伸びている」かもね。






■ [ 上質を知る ] 
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「上質とは、」

先週一週間、家具FUNとは長年のお付き合い、もうすっかり「私」に慣れた人たち(笑)のお便りメールでは、「私の感じる上質」、「俺が目指している上質」について、ホントにいろいろと教えて頂きました。


ありがとうございます。


私の感想? もクソもないです。

皆さん一人ひとりが想う上質が、それが自分の持つ上質というものです。


そしてそんな皆さんに共通しているのは、

「なにをどこに置くか」とか、「どんな家具を持っているか」とか、ましてやご自宅の自慢話しなどは「ひとっつも」なかったということです。

安心しました。


高価であろうがなかろうが、デザイナーズであろうがなかろうが、ブランドであろうがなかろうが、

これはファッションや「生き方」にも通じることですが、そんなことを気にしなくても、自分が創る上質は、自分の感じる上質であると知っている人たちなので、

私、安心致しました。


 
ちょっと遠回りな話しになりますが、以前、糸井重里さんがブログ「ほぼ日」
-> http://www.1101.com/index0.html 

にて、こんなことを言われていました。


 「ハワイに行こうという日に、
 自分の部屋から、飛行場に向かう道のりは、
 「ハワイへの旅」に含まれるわけです。
 もっと細かく言えば、自分の部屋から玄関までの間も、
 「ハワイへの旅」にカウントされるんです。
 もっと広げると、
 前日に「ハワイへの旅」の準備で水着を買いに行ったら、
 それも、「ハワイへの旅」の
 プレ・オプショナルツアーと考えられます。

 ハワイに行く、と決めたことで、
 こんなに「旅のたのしみ」が増えてしまうんですね。
 つまり、目的を持って生きているというのは、
 すっごいことなんだ、と、思うわけです。

 おそらく、家族がいるからがんばって働くだとか、
 今日は彼女に会うから一日そわそわしてたよとか、
 ほら、遠距離恋愛の人とか、そういうもんなんでしょう?
 オリンピックに出るためには練習はつらくないっすとかね、
 そういうのも、みんな‥‥
 言ってみれば、「ハワイへの旅」効果なんですよ。



ね、「さすが」でしょう。

私なんか、「ぐうの音」も出ません。


勘違いしないで下さいね。

ハワイ旅行が「上質」なわけではないですよ(笑)

ほら、ほら、書いてあるじゃないですか。

「旅のたのしみ」とか、「目的を持って生きることのすごさ」とか、


こういうことを言うと「後出しジャンケン」のようで気が引けますが、私も同じようなことが言いたかったわけなんです、はい。




上質とは、その「中身」を知っているってことです。


簡単に言うと2種類、


例えば、インテリア雑誌などで語られる上質とは、

それこそ借金やローンをかかえても「お金で飾ることのできる」範囲の上質「感」です。


要するに、人に見てもらう、そして褒めてもらう前提、感心してらう前提の上質感、

そこにはインテリア好きであればだれでも知っているようなル・コルビジェやアイリーン・グレイ、ヴィコ・マジストレッティにフェリーリ、イームズにベルトイア、エトセトラエトセトラ、

B&Bやカッシーナ、カルテルにハーマンミラー、エトセトラエトセトラ、

シェーズロングにサイドチェア、ダイヤモンドにE1027、アリンコにYチェア、エトセトラエトセトラ、


きれい事は言いません。

世の大半の人がそれを見て「上質」だと思います。

「わぁ〜素敵ぃぃ。これってインテリア雑誌に載ってたよね。」

「いいなぁ〜。私もこんな家に住みたぁーい。こんな家具に囲まれ生活をしてみたぁぁーい。」


よくある雑誌の見出しなどで「大人の上質な〜」とあれば、それは、

「大人(だから買うことのできる高価な)上質〜」と解せます。



ただ、それだって良いことだと思います。


昔から「素晴らしい」とされる家具やインテリアは、なにが素晴らしいかって言えばその素晴らしさの「普遍性」です。


さもすれば、上質の意味でさへ時代により変化します。


それなのに、その時代時代の変化の中でも「認められている」家具だということは、取りも直さず「上質」であることの査証でもあります。


そんな素晴らしい上質の家具やインテリアは、高くて当然!


そんな高価な家具を手に入れられるのは、大人だからであって、若僧にはまだまだ早い!というところでしょうか(笑)


そんなことが似合う大人が持つ上質とは、そういうことかも。


だって、私も経験が幾度もありますが、訪問したお宅の大学生やそこら辺の若僧がブランド家具をそろえていても、「なーんにも上質」なんて感じないですからね。

ただ、「あーあ、親が薄らバカの金持ちなんだなぁ」と思うだけです。




さて、2種類の内のもうひとつの上質、

それが糸井さんの言う「ハワイへの旅」なのだと私は思います。


そして、先週数多くのお便りを下さった「上質を知る」人たちの「自分の上質」そのものです。



とある山奥の民家において、80歳はとうに過ぎているであろうおばあさんが出してくれた芳醇なお茶一杯、

お茶をすすりながら古民家の中を見渡すと、家具らしいものは何もなくても、自分が農家であることを誇りに生きてきたおはあさんの静かな気概と立ち振る舞い。

「やーやーこんな遠くの山奥まで来やさって、さぞかしお疲れになったことでしょう。」

そんな優しいおばあさんの目の奥にあるのが「上質」そのもの。



一日2杯の酒を呑み、肴は特にこだわらず、マイクが来たなら微笑んで、十八番をひとつ歌うだけ。

妻には涙を見せないで、子供に愚痴を聞かせずに、男の嘆きはほろ酔いで、酒場の隅に置いていく。

目立たぬように、焦らぬように、似合わぬ事は無理をせず、人の心を見つめ生きていく、

そんな旦那を毎日あたたかく迎え入れてくれる帰る場所、それが「上質」。




「上質」とは、創るものです。

あるいは、創られるものです。


それがお金を積むことにしろ、純粋な心の写り映えであるにしろ、

「楽しく苦労した」結果、得られるものなんです。




ん? 明日からでもやれることはなにかって?

ん、今からでも出来ますよ。


ほら、笑顔でいて下さい。

何があっても「笑顔〜 笑顔!」(笑)


だって、しかめっ面に上質は「似合わねぇー!」


だいいち、眉間にしわ寄せて腰掛けてりゃ、その椅子も泣いていますよ。



「君の笑顔に、何度救われたかわからない。」


それもまた、上質なりぃー。




ではでは。






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