■ [ 錆び、そしてカビやダニ ]
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今週にも日本列島全体が「梅雨入り」しそうな気配ですね。
週間天気予報の「はずれっぷり」もなかなかなものですが(笑)、読者の方々におかれましては、「いかがお過ごしでしょうか。」
さて今回も、これから梅雨を迎えるための「心構え」として、でも、軽く読み流して頂ければ幸いです。
先週末、九州、四国と駆け足で旅をしましたが、どちらも水不足で農家の方々など、「梅雨が待ち遠しい」とこぼしていました。
とは言っても、梅雨の時期に突入すると、日々、
「雨の日も良いもんだなぁ」、「梅雨もね、畑には恵みの雨よ」、「これで渇水に悩まされることもないでしょう」
などと、半分慰めなのか諦めのような言葉を交わし苦笑いしたりしますね。
でも数年前ではホント、苦笑い程度では済まない大雨や強風による甚大なる被害がありました。
自然の怒りというか何というか、地球のエネルギーの強さや自然の驚異をまざまざと見せつけられた思いがしたものです。
さて、今回からはちょっと早めですが、家具に限らず、日々暮らす上での雨の季節の注意点などを今回はお伝えしていきます。
毎年「恒例」ですね(笑)
忘れていたり、面倒臭くてやってなかったり、チェストの背中が埃やカビだらけなんて、上質以前の問題ですからね。
思い出しつつ、梅雨に備えて下さいね。
例えばセブンチェアやアントチエアなどの脚部分など、スチールパイプを使用している家具に付く「錆び」や、肉厚なソファについても「カビ」対策などがこの季節には必要になってきます。
もっともこの季節だけでなくて、高温多湿の日本では年中、家具の手入れは必要になるんですが、その点に重点を置いたコーディネーターは少ないものです。
いつも梅雨前に、今さっき思い出したように、ちょっとだけ触れる程度がほとんどです。
でも実は私は、何度も言いますが、日本で家具を取り扱う者としては、この問題が一番か二番くらいに重要なことだと思っています。
家具の寿命は、構造的な破損もそうですが、昨今では「人の気持ちの飽き」が半分くらいだと私はくどいほど言っています。
その「飽き」の原因の一つが、「家具に付く錆びや、カビによる臭いや変色」などによるものなんです。
日本人は「見た目」が良くないと、すぐ放り出しますから。
そして、
「日本人はとにかく家具のメンテナンスをしない!」
北欧スタイルやイタリア・ヨーロッパ、そしてアメリカの生活をインテリア雑誌などであこがれて真似るのに、雑誌に映っている写真の表面だけなぞってその気になっています。
「使い捨て文化」の弊害でしょうか。
インテリアや家具だけでなく、人の日々の生活を重んじる国々では、驚くほど自分の家具や建物を丁寧に、生涯扱います。
なぜなら、家具は「家族も同然」だからです。
椅子のパイプの脚に錆びが浮けば、すぐに錆び取り剤でごしごし落とします。
木製の家具、チェストやキャビネットにシロアリが小さい穴を作ったとしても、長年使い込んでいる証拠! それも「柄」の一つだと嬉しくなります。
ソファは、天気の良い日などクッションや座の部分など、天日干しにします。
革素材ならば、丁寧に専用クリームを塗るし、クッションのローテーションも欠かしません。
万年床ならぬ、万年ソファでは決してありません。
色が落ちれば自分で塗装をするし、破損すれば補修します。
ファブリックが破れれば、自分で縫います。
「自分でやれば出来損なうかも。それにお洒落じゃないし。」なんて言い出す人もいますが、
とんでもない!
出来損ないもそれはそれで「あじ」というもので、お洒落かどうかは、自分の心が決めれば良いのです。
それがホントの家具やインテリアとの付き合い方だと私は理解しています。
「あなたは家族の一人が失明したからといって、家から追い出しますか?」
「交通事故にあって片足を切断したからといって、あなたは知らないふりができますか?」
そう私の目を真っ直ぐに見て問いかけたのは、ある家具メーカーをグループ傘下に置く海外の大富豪のオーナーからでした。
どんなに無駄遣いしても人の一生では使い切れないほどの資産を持つこの老人の自宅は、確かによく見れば、新しく買い足した家具などはほとんどなくて、9割以上が先代から、そして先々代から使われている家具たちでした。
隣に座る通訳の口から吐かれたこの言葉に、それでも老人の目に射すくめられて身動きもできない私は、内心身震いをしたものです。
家具とはまったく関係ない、ビジネスの話しをしに行ったのにねぇ(笑)
そんな強者は別格だとしても、是非みなさんには息の長い付き合いを、お持ちの家具たちとして頂きたいと思います。
そのためには、もうすぐ訪れる梅雨の季節のメンテナンスが最も重要になってきますので、どうぞ、今年も、心して家具達を愛してやって下さい。
■ [ カビやダニ、結露対策 通年対策 ]
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・ カビの弱点を知ろう!
ほとんどのカビは、温度が10度以下になると発育が弱まります。
でも、冷蔵庫の中ですら扉の開閉がはげしい夏は繁殖するというしぶとさを持っています。
怖いですねぇ〜。
まず、ダニの弱点を知りましょう。
多くのダニは温度が20度以下で活動が弱まり、逆に35度以上になると生育できません。
そして、湿度が55%以下になるとぐんと死亡率が高くなります。
※ちなみに、4人家族の家では1日に5〜8リットルもの水蒸気が発生すると言われていますよ。
□ カビ・ダニを防ぐには!
下記は、一年中を通して注意してほしいことですが、
・ 晴れた日は窓を開けて通風をよくしましょう。そして、押入の襖なども時々開けておいて下さい。
・ 換気扇をこまめにまわしましょう。冬場はお鍋など、プレートで焼き肉、食器洗いの時なども忘れずに。
・ 防犯上問題がない場合に限りますが、外出時もできるだけ外の空気が中に流れ込めるようにしましょう。
・ 電気代がちょっとかかりますが、エアコンや除湿機を活用しましょう。
・ 洗濯物はなるべく室内に干さないようにしましょう。
衣類乾燥機があれば良いのですが、ただし、電気式の場合は、乾燥の際に出る湿気の3割〜5割を室内に排出するので、同時に換気扇をまわすのが望ましいとされています。
(国民生活センター「衣類乾燥機の比較テスト結果」より)
・ 家具と壁の間にコーディネートの許容の範囲で隙間を作りましょう。
・ ガラスや窓に付いた結露は、こまめに拭き取りましょう。
・ カーテンやドアはしょっちゅう開閉して下さい。
空気のよどみをなるべく作らないことです。
・ これは冬場のことですが、暖房をつけっぱなしでいたときは、就寝時に5分程度窓を開け、空気の入れ換えをして下さい。外気と室内の温度差をなくして、結露を防ぐためです。
■ [ 家具(家)を長持ちさせる、梅雨の季節の注意点 ]
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〜 梅雨の季節には、梅雨の季節の楽しみ方があります 〜
「この婚礼三点セットを、いつまで使われるつもりですか?」
「このダイニングセット、手入れを怠ると寿命は5年ともたないですよ。」
さすがにこの質問内容はぶしつけで失礼なものですが、皆さんはなにかの家具を購入する際、アドバイザーやコーディネーターから、家具の寿命を意識させられる言葉を聞いたことがあるでしょうか?
売る側が、家具を購入し利用する際の注意点を言わないのは単純です。
家具に一目惚れして今すぐにでも持って帰りたがっているお客を目の前に、その憧れに水をぶっかけるような真似をして、購入する意思を少しでも鈍らせたくないためです。
それにしても、家具屋なりコーディネーターの接客スキルは年々、というか日に日に幼稚になっているように感じます。
ホント、残念なことです。
もっとも、自分の取り扱う家具やインテリアを理解し、お客様の視点に立てるショップも多く存在します。
要するに、「できない」ところと「できるところ」の差が、どんどんどんどん広がっているということでしょう。
と、毎年思いますね。
郊外型の家具のショッピングモールの店員さんも、残念な人が多いです。
なんだろう、私がこだわりすぎているのかなぁ?
でも、購入する側も決して偉そうなことは言えません。
「せっかく一目惚れして、お部屋の模様替えなんかで気持ちが盛り上がってるのに、よけいな邪魔しないでよぅっっ!」
まっ、それはそれで。(笑)
お客様が行き交う通路もないほど、家具を所狭しと展示している家具屋さんは論外としても、
近年、普通の家具屋さんも、家具のディスプレイにこだわるところが多く出てきましたね。
首都圏ではもちろんですが、地方都市でも人の目を引く外観を持ち、ウインドウ面や入口を入ってからのお客様の動線・目線を意識した、プロらしい展示の姿勢が見られるショップが次々と出現しています。
最近の傾向として、「好きだから」という理由で家具やインテリアショップを経営する経営者が、以前よりずっと増えたように思います。
先代からの土地持ち・家持ち・母屋持ちを引き継いだ、道楽経営の二代目が経営する家具屋さんよりよっぽとましな面もありますが、
以前にも言った通り、「好きだから」だけで経営が成り立つほど、世の中は甘くはありません。
やはり自分の扱う商品や家具の知識はもちろんのこと、アフターまで気を配れる家具屋ショップでないと、安心はできませんね。
だって、家具は10年・20年と使うんですよ。
家具の寿命より先に家具屋が潰れてしまっては、それはほれ、本末転倒でしょう?
家具が破損したり壊れたりしたら、いったいどこに修理に持っていくんです?
※修理はどちらでも受け付けてくれると思いますが、自社取り扱いで無いモノは、法外な値段をふっかけられる場合がありますからね。注意が必要です。
今回、梅雨の季節の家具や家の注意点を揚げていますが、このようなことは今、ネットで検索すれば普通に出ていることだと思います。
このような当たり前のことを、当たり前にお客様にアドバイスできない接客は、はっきり言ってアドバイザー失格です。
アフターを考えていない証拠ですし、それはとりも直さず「お客様」軽視にあたるからです。
たぶんそんな家具屋さんは、「聞かれなかったから、言わなかった」と言い訳するでしょう。
でも、聞かれなかったからこそ、家具を取り扱うプロとして助言することが当たり前なんです。
そんな「残念」な家具屋に引っかからないよう、家具FUN購読者の人たちは、ちょっとでも知識を深めましょうね。
下記の注意点はプロなら当たり前に知っていることばかりです。
これは、今から住宅建築や購入を考えている人にも参考になると思います。
家具屋さんのアドバイザーだけでなく、是非、ハウスメーカーの営業マンに尋ねてみて下さい。
「梅雨時期の対策は?」って。
「あん、うぅぅ、ん? うぅぅぅ。」って、営業マンが口の端から泡を吹き出しはじめたら、もうそのハウスメーカーに頼むのは止めた方が良いでしょうね。
ハウスメーカーに限らず、「売れればそれで良し」とする酷い質の者が増えましたから、本当にホント、注意して下さい。
さて、
◇ 雨の日に、窓を開けっ放しにしないこと!
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「換気はいつもしています」、なんて自分では換気をしているつもりで窓を開けていても、梅雨や例えば秋の長雨の時は逆効果となります。
特にこの梅雨時期は気温も湿度も高いものです。
雨がざぁーざぁー降っているのに窓を開け放していると、そのまま外の空気が室内に侵入してしまいますよ。
窓の開けっ放しは、やってはダメな事のひとつです。
◇ 常に使用するエアコンは、こまめに掃除すること!
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近ごろでは、10年お掃除の手間のいらないエアコンなどが発売されていますが、私は「ちょっとやりすぎ」だと思います。
いかにも「日本人ウケ」するキャッチーな性能ではありますが、
でも、10年先の日本が「今のまんま」だなんて、ちょっとありえないことですからね。
さて、エアコンのフィルターはカビが繁殖しがちなんです。
こまめに掃除するだけでなく、運転の前には窓をあけて送風運転、スイッチを切る前にも送風運転に切り替えて、エアコン内部の水分をとばすことを心がけましょう。
これだけでエアコン自体の寿命を延ばすことや、梅雨時対策になるだけでなく、電気代の節約にもなりまので、是非、実践してみて下さい。
◇ カビ・ダニが発生しやすいポイント別の対策を紹介すると、
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・ 浴室
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浴室はカビの楽園です。パッキン部分などカビで黒くなっていませんか?
(笑)ゆだんはできませんよ。
お風呂に入ったら → お湯を抜き → 熱いシャワーで → 石けんカスやアカなどカビをていねいに洗い流すことを習慣にして下さい。
お湯の高温もカビ撃退に有効なんです。
最後に冷水シャワーで流すと、水蒸気が壁や天井などにつくのを防げます。
もちろん、掃除の後は換気扇をまわして、湿気を充分に逃がすことも大事です。
・ 台所
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ここも案外見落としがちなところですね。
火や水を使っている時は換気扇をまわして水蒸気を外に逃がして下さい。
とびちった食べ物の汁は、カビだけでなくゴキブリなどの食料にもなるので、こまめにふき取るようにして下さい。
・ 押入
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まず、ふとんなどをぎゅうぎゅうに詰めにしないことです。
そして、汗を吸ったふとんは少し干してから押し入れに入れるようにして下さい。
すのこなどを利用して押入の床と壁に隙間を作ると、空気の流れができて、気になるカビ臭さも防げます。
朝起きてから、ふとんはすぐに押し入れに入れず、多少時間をおいて乾燥させてからしまうようにして下さいね。
ちなみに「豆知識」として、いらなくなった発泡スチロールも有効に利用できます。
電化製品などを買った際についてくる発泡スチロールは、捨てる前に小さく切って布袋などに入れ、押入れの中に入れると、防湿剤の代わりとなり、梅雨の時の湿気によるカビの発生を抑えてくれますよ。
・ エアコン
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前述でも言いましたが、エアコンのフィルターをこまめにそうじするだけでなく、中に水滴が残らないように配慮することが大切です。
スイッチを切る前に、しばらく除湿や冷房から、送風運転に切り替えると内部が乾燥できるので、カビ・ダニ対策には大切なことです。
・ 下駄箱
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雨の日で濡れたくつは、新聞紙や除湿剤を入れて、乾いてから下駄箱にしまって下さい。
下駄箱は掃除機で棚の汚れをとり、時々、戸を開けて換気して下さい。
除湿剤も入れておくと安心ですよ。
豆知識として、ドライヤーの熱風を全体に、一通りかけてやればカビ・ダニの防止、また、それらの菌の除去がある程度可能になりますよ。
・ 窓回り
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換気に気をつけて結露を作らないこと、できた結露はこまめにふき取ることが大切です。
よく言われることですが、結露が多い窓には、夜間、新聞紙を張り付けておいて、水分を吸わせて新聞紙ごとふき取ると少し「楽」ができます。
ただ、見た目は決して良いとはいえないですね(笑)
新聞紙ごとふき取ることも結構めんどうだったりします。
面倒くさがり屋の人にはおすすめしません。
・ 床
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特にカーペットはダニが生息しやすいので、掃除機でていねいに吸い取るようにして下さい。
6畳間程度なら3分以上かけることが目安だとされています。
ただし、古いタイプの掃除機はせっかく吸ったダニやカビを機械の外に排出していることがあるので、注意してください。
今、各電気メーカーではホント高機能の掃除機が出ていますね。
せっかくのインターネットです。
検索して機能を確認してみてはいかがですか?
・ ふとん
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さてさて大事なふとんですが、ふとんに生息しているダニを撃退するには、晴れた日にふとんを干して、熱に弱いダニを殺し、さらに表面に出てきたダニやその死がいを掃除機で吸い取るようにすることがセオリーです。
ただし、冬はふとんを干しても中の温度が上がらず効果がありません。
冬場はふとん乾燥機の利用をおすすめします。
ひとつのテクニックとしてふとんを干す時に、上に黒い布などを1枚かけておくと、ふとん内部の温度が急上昇してくれて、ふとん干しの効果がアップしますよ。
小学校時代、理科の実験の応用です。
学校の授業も、時には役に立つことがあります(笑)
「敵を知り、己を知れば、梅雨も恐くない。」
「梅雨の季節には、梅雨の季節の楽しみ方があります。」
今年の梅雨も、楽しく爽快に過ごしましょうね。