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■ [ 家具屋叙情詩 ] 
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家具屋の社員定着率は「すこぶる」悪いものです。

たぶん、全国どこの家具屋経営者も同じ悩みで苦しんでいることでしょう。


世の中では、「好き」であれば続けられる、「好き」であれば勝負できる、「好き」であれば、「夢」があればなどと軽々しく「のたまいます」が、

ちなみに家具屋に就職しようとする者、アルバイトやパートを始めようとする人のほとんどは、

その「好きだから」ってやつから家具屋のドアを叩きます。


そして、決まってすぐに辞めていく者は、面接の際にとっても強く、自分がどれだけ家具が好きか、インテリアが好きか、好きであれば頑張れる、好きな仕事ですからと、

瞳いっぱいに憧れを浮かべて訴えた者たちです。


「好き」だと自分で思い込んでいることが、どれだけ自己中心的で、風に吹かれればあっという間に吹き飛んでしまうかは、

当のご本人には分かっていないケースが、全部です。


だから、「好き」であることは彼らや彼女には悪くはなくて、自分を評価しない会社が悪い、給料の安い会社が悪い、人間関係が上手くいかいからと、

やっぱり環境や周囲の人のせいにしてしまいます。


まぁどのみち、「恥」という概念がこれっぽっちもない彼や彼女たちなど、もう浮かばれる「チャンス」でさえもあり得ないでしょうから、知ったことではありませんけども。



コンサルタントの看板を上げていれば、顧問先の会社の社員定着率はとても大事なチェック項目のひとつではありますが、

私自身に関しては、すでに家具屋の定着率など、「考えても無駄」だと勝手に結論を出しています。



土地持ち、母屋持ち、二代目社長に同族経営、それが法人格を持っていようがいまいが、古き、悪しき、封建主義の名のこりがあるのは、これまたどこも同じことでしょう。

そんな中で働くことはとても自制心のいる作業ではあるでしょうけども、

だからこそ、己を試す機会にはちょうど良いだろうと私などは思います。

しかし、

「 Y a b u c h さん、また逃げた。」との受話器の向こう側で腹が立つやら情けないやらで、声が普段より高くなっている家具屋社長のことを察すると、

自然と顔がニヤついてきます(笑)



この頃の「子」は本当に不思議な生き物で、「辞めます」とかぜんぜん言わずに、もちろん辞表などは書く気持ちもないのでしょう、

数日出勤しなくなったと思ったら、自分のアパートからも「トンズラ」してしまっています。

会社のロッカー、そのまんま。

私物も、そのまんま。


それも、1人や2人ではありませんよ。

数社で数人、まったく私の理解の範ちゅうを大きく超えています。

「どれだけ人としてのレベルが低いねん!」て話しです。



以前それで笑える話しがあって、

なんとトンズラした男が給料日に、家具屋の正面玄関から入ってきて、「3日間働いたんだから、給料をくれ」と受付の女の子に言ったそうです。

国士舘大学出の30歳の男が言うことか、まったく。


もちろんそこの社長に叩き出されましたが、その時に手が触れたとか、背中を押されたとか、つまりは暴力をふるわれたからと、翌日に今度は母親同伴でやってきました。


私はその場に居合わせたんですねぇ(笑)


なんとか婦人会の副会長さんらしく、さすが言うことは理路整然、なかなかの押しもあり、家具屋社長を圧倒しています。

言ってる中身はむちゃくちゃなんだけど。

そこで社長も「金が目当てか!」なんてこと言っちゃったものだから、もう大変。

「宅はそんなことひと言も言ってないざまーす!なんですか、失礼な!こんな家具屋、いつでも潰すこともできるんでございますざまーす!」

とまぁ、労働基準監督署だの警察だのと大騒ぎになったでざまーす(笑)


この後、書くのもバカらしいですが、私がそのバカ息子とバカ女房のご主人の会社の顧問弁護士に連絡を取り、その場はお引き取り願いました。

その顧問弁護士、私の焚き火仲間でビリヤードでも貸しがあったので、一発で話しが通り、一見落着です。


その翌日、秘書を連れてそこのご主人さんが頭を下げに来られました。

「私は部外者ですよ」と答えると、「阿部さん(弁護士)から、こちらの方にまず挨拶に行けと言われたもので」。

苦笑しつつ、「それでは、このようなモノを私が絶対に受け取らないこともお聞きになりませんでしたか」と。

若干顔に赤みが差しましたが、さすが大手企業社長、それ以外は変化も見せず、一応の挨拶をされ立ち去りました。


どうも私は敵ばかりを作ってしまう性格のようで、自分でもイヤになります。




「なんのこっちゃ」と思いながら、

今回も「上質」についてお話をしているつもりですが、


自分が思うような「上質の空間」を、家具屋の者に求めることには少々の無理があります。


家具屋の社員は、ぶっちゃけそれほど給料が良いわけではありません。

口にすれば「あーあー」と誰もが知っている家具屋やショップ社員でも、丸の内の普通のOLさんよりは、ずっと低い給料です。


素晴らしい家具やデザイナーズ、触れることさへはばかるような高級家具やインテリアに囲まれていても、内情はそんなものです。


彼や彼女たちの部屋は、とても自慢できたものではありません。

いくらそれらの家具が社員価格で割り引かれたとしても、とても手が出るものではないからです。


中には、衣食を削ってまでそろえる人もいるにはいますが、そのような人のアドバイスは、精神的に片寄りがちです。

つまり、自分より良いモノを簡単に手に入れる者を、許さない体質になっていきます。

まっ、それは少々大げさな言い方としても、営業オンリーな腹づもりになるのは致し方のないことです。



自分にとっての上質を作るとは、アドバイザーはしょせんアドバイスまで、

決めるのは「自分」、

そんな覚悟も必要になります。


それは、お金で買える上質はもちろん、生き様が写り込む「上質」に関しても、「そう」なんだと思います。




特に1つや2つ程度の例を挙げて「そうなのだ」と言っているわけではありません。

もし「そうではない」と思われる家具屋の社員の方がいれば、そちらの方が例外なんですよ。

1年後の自分、5年後の自分、10年後20年後の自分、

そいつを見つめながら、今の気持ちのままでいられるか、自分を楽しみにしていて下さい。



ではでは。






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