HOME / Designers一覧 / aboutBRAND / Yabuchコラム / I C テキストブック /

デザイナーズ家具カタログ  - - - -
椅子図鑑19 ( Chair Dictionary 19 )
introduction of Kartell
spirit design quality trend catalog
インテリア S E M P R E . J P
hhstyle.com
家具・インテリアをもっと楽しもう!


 01 性能の計画




- 1 - 要求の条件と性能



私たちが物を注文する場合、用具にしろ、機械にしろ「このようなものがほしい」という要求条件を示します。

しかしできあがったものが、その要求に合うかどうかの保証がはっきりしていなければ、要求条件には意味がありません。逆に、ある判断の目安があれば、仕事を注文する側と、それを受ける側の間に共通の認識ができて都合がいいわけです。その判断の目安となる物理的な尺度が「性能」である。

この性能の考え方は、作動する機械のようなものに限らず、建物のような作動しない空間についても適用されるようになってきました。この性能の考え方は、住まい手が要求に合った生活空間を手に入れる上で大いに役立ちます。空間の性能は、普通には、安全性、居住性、耐久性などで表されます。

しかし、性能は数値そのままでは、判断の尺度をえることはできませんね。また、空間には広さや形態、仕上がり感などのように、視覚的に判断をする要素と、防火性、吸音性、断熱性などのように、視覚では判断のつかない要素とかがあります。一方、「美しい」とか「好ましい」のように主観に左右され、定性的にしか表せない要素と、気密性、摩耗性のように客観的な数値に置き換えて、定量的に表せる要素もあります。

空間の性能は、それらが総合されたものですから、単純にそのままの数値として判断の尺度を得ることは難しいです。

性能に基づいて計画をすすめる場合には、ある程度定量的な尺度が得られる要素を対象にすることになります。したがって性能計画は、空間計画の目標を明瞭にすることをねらいとしています。




- 2 - 空間の性能とその尺度



空間の性能とは、何によって獲得され、維持されているのでしょうか。

一般的に空間の性能は、その空間を作っている構成要素の性能と、その構成の仕方(工法、施工精度)などが総合された結果とみなすことができます。空間に要求される条件や機能は、具体的には構成要素がそれぞれ受け持っていると考えていいでしょう。

そこで、空間の性能計画では、それぞれの構成要素に分解して、その性能で判断するという方法を採ることになります。建築の性能を判断する一般的な基準としては、日本工業規格の建物の部位別性能分類(JIS A 0030)の中で、壁、床、天井および屋根について、性能項目や単位が規定されています。

これらの性能にどのような尺度を与え、判断の基準としたらよいかは、なかなか難しい問題です。それは、その時の社会状況や、文化レベル、地域環境によって要求水準が必ずしも一定ではないので、基準には当然違いが出てきます。

また、性能は数値がよければそれでよいと言うわけではありませんね。必要な水準を上回りすぎれば、不都合なこともおこってしまいます。たとえば、製品の重量やかさが大きすぎて、実用性に欠けたり、過剰品質になって価格が高くなってしまうなどがその一例です。

そのため、JIS規格の製品などは、何段階かの等級にわたって性能基準が決められていることが多いです。そうすれば、必要の程度によって適した水準のものを選ぶことができます。たとえば、強風多雨地域では、高い等級の水密性能をもったサッシにするというような選択の仕方です。

製品を選択するに際して、性能を価格で割った数値を指標とすることがあります。当然として、性能が良くて価格が安いほうが望ましいからです。




- 3 - エレメントの性能と応用



性能の等級号数のような基準尺度は、それぞれ実験や測定によって得られたものです。ビルディングエレメントやインテリアエレメントの製品の性能基準は、こうした尺度の考え方に基づいてさらに具体的に決められています。




- 4 - 性能計画と性能発注


性能に基づいて、ものを評価する方法が確立すると、ものや空間をつくる場合に「性能発注」という注文の方法が可能になります。

建築にしても、家具にしても、普通は出来上がりの形を設計図に表して、これに材料や加工方法を書いた仕様書をつけて注文します。しかし、性能発注の場合には、要求条件を性能で表現した「性能仕様書」だけで注文できることとなります。こうすれば、出来上がりの形を束縛しなくてすむという利点もあります。生産や設計の分業化や専門化が激しくすすむ今日では、この性能発注という新しい方式が注目されるようになりました。JISの規格も、場合によっては性能発注の仕様書という見方もすることができます。



Contents
01 住宅政策と住宅産業
<1> 住宅政策の歩み
  1、「公営」と「公庫」と「公団」  2、住宅建設五箇年計画
<2> 住宅ストックの状況と国民の実感
  1、ヨーロッパの住まいと日本の住まい 2、住まいに対する国民の実感
<3> 住宅政策の新しい展開
  1、今日の住宅問題  2、新しい住宅政策
<4> 住宅産業・インテリア産業・リフォーム産業
  1、住宅産業 2、インテリア産業 3、リフォーム産業
02 インテリアの歴史
<1> 日本のインテリアの歴史
  1、先代 2、古代 3、中世 4、近世 5、近代
<2> 西洋のインテリアの歴史
  1、古代 2、中世 3、近世 4、近代 5、現代
03 人間工学
<1> 人間工学のあらまし
  1、人間工学の定義  2、人間工学の応用  3、インテリアと人間工学
<2> 人体寸法
  1、計測値とその応用  2、人体の大きさと重さ  3、手と足の大きさ
<3> 動作・作業域・動作空間
  1、姿勢と動作  2、作業域  3、動作空間と単位空間
<4> 動作・行動の特性と空間
  1、ポピュレーションステレオタイプ  2、距離と集合
  3、物理尺度と心理尺度  4、人間の占める位置
<5> インテリア計画への応用
  1、家具の分類  2、機能寸法の決め方
  3、家具への応用  4、材料への応用
<6> インテリアの安全
  1、住まいと安全  2、日常災害
04 インテリア計画
<1> インテリア計画の意義
  1、インテリアとエクステリア  2、住宅のインテリア
<2> 計画の進め方
<3> 生活空間の計画
  1、生活像の把握  2、生活行為と動作空間
  3、単位空間と間取り  4、空間の機能と配置  5、規模の考え方
<4> 寸法の計画
  1、生活空間の寸法  2、モデュール
  3、モデュラーコーディネーション  4、グリッドプランニング
<5> 性能の計画
  1、要求条件と性能  2、空間の性能とその尺度
  3、エレメントの性能と応用  4、性能計画と性能発注
<6> 安全の計画
  1、インテリアの安全  2、火災への対策
  3、地震への対策  4、日常災害への対策
<7> 採光・照明計画
  1、採光の計画  2、照明の計画
<8> 色彩の計画
  1、色彩計画の手順  2、色彩と材質との関係
  3、色彩と採光・照明との関係  4、褪色と汚れ  5、住宅各室の色彩計画
<9> 住宅各室の計画
  1、LDK空間  2、団らん・くつろぎ空間(L)
  3、食事空間(D)4、キッチン(K)ユーティリティー(U)
  5、個室 6、サニタリー空間 7、通行のための空間
  8、収納空間  9、執務空間
<10> リフォームの計画
  1、リフォームの目的  2、リフォームの内容
  3、計画の進め方  4、マンションリフォームの特殊性
<11> 維持管理の計画
  1、維持管理とは  2、耐用年数  3、維持管理の運営
<12> インテリアコーディネーターの役割
  1、インテリアコーディネーターの立場
  2、インテリアコーディネーターの技術
過去問の充実は見逃せませんね!私のまわりだけでも
『U-CAN』だけの勉強で1次合格者が3名います。
 『U-CAN』 約180にもの通信講座を開講中。教養・趣味・技能・資格と豊かになるための様々なコースがあります。 Click Here!★ 資料請求は無料!
ICの仕事を知りたければ->
(社)インテリア産業協会