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[ 色 彩 ]


色彩に関する次ぎの記述の【  】の部分に、下記の語群の中から最も適当なものを選びなさい。
(第12回 H6 第15問)


(1)可視光線の波長の最も低い波長領域のところは、【 ア 】色にあたる。




(2)蛍光灯で色温度の最も高いものでは、光の色に【 イ 】みを感じる。




(3)透明な絵具や染料などの場合の減法混色における3原色は、赤紫、【 ウ 】、青紫である。




(4)ベージュは、マンセル表色系の基本10色相の中の【 エ 】の高明度、低彩度の色である。




(5)紫に対して補色の関係にある色相は【 オ 】である。





【語 群】1、赤     2、青     3、緑     4、黄     5、紫

6、赤紫     7、青紫     8、黄赤     9、黄緑     10、青緑

11、白     12、黒


解答・解説

ア、可視光線の中で最も波長が低い(短い)領域の色は「紫」で、これよりさらに短い波長で、可視光線外のものを紫外線といいます。




イ、光の色は、色温度が高くなると「青」みを増し、逆に低くなると赤みが増してくる性質があります。




ウ、絵具などの減法混色における色の3原色は赤紫、「黄」、青紫の3色です。なお、光の色における加法混色の3原色は赤、緑、青です。




エ、ベージュは、マンセル表色系の基本10色の中で、「黄赤」にあたる色で、ライトグレイを多く含む、高明度、低彩色の色です。




オ、補色とは、2つの有彩色を混ぜたとき無彩色になる色同士をいいます。マンセルの色相環上では180度反対側に位置する色同士を補色と見なすことができて、紫の反対側にある色は、「黄緑」です。

 代表的な補色には、次ぎのようなものがあります。

 赤 ←→ 青緑     青 ←→ 黄赤     黄 ←→ 青紫







 解 答     


ア-5          イ-2          ウ-4          エ-8          オ-9




色彩に関する次ぎの記述の【  】の部分に、それぞれの下に記した語群の中から最も適当なものを選びなさい。
(第14回 H8 第8問)



(1)着色しない木材の色は、多くの場合、色相としては黄赤の範囲にある。このような板張りの床に、赤みのない黄色のラグを敷いたとき、それは【 ア 】の関係にあるといえる。


【語群】1、対照色相     2、類似色相     3、同一色相




(2)いくつかの色の透明な絵具を混ぜ合わせたら、暗い灰色になった。この場合の混色は【 イ 】にあたる。


【語群】1、加法混色     2、中間混色     3、減法混色




(3)赤を基調にしたショールームの一室から、緑を基調にした部屋に移動したら、その緑色がとても鮮やかに感じられた。

 これは継時対比という現象によって、赤の補色に当たる【 ウ 】が作用して、実際より彩度が高く感じられたことによる。


【語群】1、青紫     2、青緑     3、黄緑




(4)ソフトな雰囲気の部屋にするために、壁の塗装色をピンク系のパステルカラーにしてほしいといわれた。そこで、塗料の色見本の中から、マンセル記号が【 エ 】と記してある色を選んだ。


【語群】1、5RP8/3     2、5RP3/8     3、5RP5/14




(5)同じ寸法、形状の家具でも、色が違うと重く感じたり、軽く感じられたりすることがある。このような色による軽重感は【 オ 】によるところが大きい。


【語群】1、色相     2、明度     3、彩度


解答・解説

ア、黄赤と黄のように、色相環上で近い位置にある色同士の関係を「類似色相」といいます。また、相対する色との関係を対照色相、同じ色相で明度・彩度が異なる色との関係を同一色相といいます。

 板張りの床が黄赤、ラグが黄という配色は、どちらにも黄がある似たもの同士の色ということになりますね。




イ、絵具などの色を混ぜ合わせた場合の混色を「減法混色」といい、混合する成分が増えるとほど暗い色になります。加法混色は光の混色で、混合する成分が増えるほど明るくなります。

 中間混色は、異なる色の細かい点を並べたときなどに見られる混色で、混ぜ合わせた色の中間の明るさになります。

 設問の内容は、色料の3原色の混色のことであって、光の3原色のことでないことに注意です。




ウ、継時対比は、有彩色の場合、前に見た色の補色残像が作用して、次ぎに補色にあたる色を見ると実際より鮮やかに見えます。赤の補色にあたる色は「青緑」です。




エ、マンセル記号でピンク系のパステルカラーに相当するのは「5RP8/3」です。これは赤と紫のちょうど真ん中(5)の赤紫(RP)で、高明度(8)、低彩度(3)の色を指しています。

 5RP3/8は暗めの赤紫、5RP5/14は鮮やかな赤紫です。

 マンセル記号において、5RPの後の数字は、左が明度、右が彩度を表していますよ。




オ、色の重量感は「明度」によるところが大きく、高明度の色は軽く、低明度の色は重く感じます。また、同じ明度なら高彩度の方が軽く、低彩度の方が重く感じますが、色相による影響はあまりありません。

 明るい色(高明度の色)は軽く、暗い色(低明度の色)は重く感じられることを考えましょう。







・ 解 答     




ア-2          イ-3          ウ-2          エ-1          オ-2



色彩計画に関する次ぎの1〜5の記述のうち、不適当なものを2つ選びなさい。
(第15回 H9 第10問)


1、部屋の印象を落ち着いて安定感のあるものにしたいので、マンセルの数値で天井を8、壁を6、床を4というように明度の変化をつけ、面積の大きなそれらの面には高彩度の色を使わないように心がけた。




2、明るくモダンな感じの室内にしてほしいということなので、ベースカラーの役割をもつ壁と天井の色を、トーンの分類でいうベールとライトグレイッシュの領域から選んだ。




3、アソートカラーは、一般にベースカラーより小さい面積で、アクセントカラーよりは目立たない色にするという原則に従って、カーテンの色を選んだが、全体の統一感を出すためにベースカラーとアクセントカラーにも同じ色相の色を使うことにした。




4、一般に面積が大きくなると、明度、彩度ともに低くなって見えるということから、塗装仕上げの壁面の色を選ぶために、小さな色見本だけでなく、大きな面積の 見本を容易してもらった。




5、暗いブルーの壁面の一部にあるドアを明るいグレーにしたら、予想していたよりもはるかに暗く感じた。これは壁面の色との明度対比によるものだと思う。


解答・解説

1、安定感のある配色にするならば、床から天井に向けて明るくするのがよい方法です。マンセルの明度表記は、9を最高として数値が大きいほど明るくなります。

 また、彩度は抑えた方が落ち着いた雰囲気になります。彩度が低い色は、一般に落ち着いた感じを受けます。




2、トーンの分類でいうベールは薄い色を指し、ライトグレイッシュは白っぽい灰色がかった色をいいます。どちらも明るくモダンな配色によく合いますね。




3、アソートカラーは配合色ともいい、ベースカラーに変化をつけるために用いられる色で、家具やカーテンなどに多く使われます。全体の統一感を出すためにはベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーともに同一色相の中で明度、彩度に変化をつけるのがよい方法ですね。




4、一般に大きな面積になると、明度・彩度ともに高く感じられます(ただし、低明度・低彩度の色は、より暗く鈍く感じられます)。したがって、大きな面に使用する場合の色の見本色は、できるだけ大きな面積で見る必要があります。

 逆に同じ明度・彩度の場合、面積が小さいほど、明度も彩度も低くなって見えます。




5、暗いブルーの壁面に明るいグレーのドアを持ってくると、明度対比によって明るいグレーはより明るく見えます。






・ 解 答     4     ,    5



[ 造 形 ]



造形に関する次ぎのア〜オに示す記述について、それぞれの下に記した語群の中から該当するものを選びなさい。
(第16回 H10 第5問)


ア、安定した造形美を創り出すものとして、古くからヨーロッパで用いられた、1対1.618……の関係をもつ比例。


【語群】1、黄金比     2、ルート比     3、等差級数比




イ、正方形の空間に描かれた、よこ縞のものはたて長に、たて縞のものはよこ長に見える錯視図形。


【語群】1、ミューラー・リアーの図形     2、ヘルムホルツの図形
     3、ツェルナーの図形




ウ、和室における床の間や、洋室の暖炉など、室内において人の視線を集める中心をつくることにより、部屋に落ち着いた感じをもたらす効果。


【語群】1、ヴィスタ     2、フォーカルポイント     3、アイコリドール




エ、一定の形や造形要素が、ある間隔で規則的に配列されることにより、動的で活気ある表情を生み、美的効果が高まること。


【語群】1、ハーモニー     2、シミラリティー     3、リズム




オ、机の前に立って見るとき、その甲板面は、目の網膜には台形に映るはずであるが、これを正方形あるいは長方形などの正しい図形として判断する知覚の特性。


【語群】1、立体視     2、形態視     3、恒常視


解答・解説


ア、安定した造形美を創り出す1対1.618…の関係を持つ比例で、最も美しいプロポーションとされてきたものは「黄金比」です。ルート比とは、1とルート2、ルート3、ルート5などの無理数との比、等差級数比とは、1:3:5:7のような等差級数による比のことです。


 これは全くの余談となりますが、この「黄金比」、金融・相場の世界でも結構利用されています(笑) もちろん相場の先を見る上での指標としてですが。

 そのことを思うと、人の世界はやはり何らかの法則の上になりたっているものなのか?と、神様など全く信用していない私でさえ、奇妙な面もちになった当時を覚えています。




イ、線の方向によって正方形の大きさが違って見える錯視図形は「ヘルムホルツの図形」です。ミューラー・リアーの図形は、同じ長さの直線が両端に付いた矢印の向きで長短に見える図形、ツェルナーの図形は、方向の異なる斜めの線の影響で、平行線が平行に見えなくなるものです。




ウ、室内において人の視線を集める場所のことを「フォーカルポイント」といいます。ヴィスタは都市景観における眺望のこと、アイコリドールは人の視線の動きや軌跡のことをいいます。




エ、規則的な配列、動的で活気のある表情、などの記述から「リズム」が該当します。ハーモニーは調和のこと。シミラリティーは類似のことです。




オ、記述のように、経験的に見慣れたものを実際の見え方が違っていても、正しく修正して判断する知覚のことを「恒常視」といいます。立体視は見たものを3次元の立体として把握する知覚のことで、形態視は形の違いを認識する眼の性能の1つのことです。





・ 解 答     




ア-1     イ-2     ウ-2     エ-3     オ-3



造形に関する次ぎの1〜5の記述のうち、不適当なものを2つ選びなさい。
(第15回 H9 第9問)


1、建築様式には、それぞれ造形的な特徴を見ることができるが、中性のゴシック様式では、垂直方向を強調した造形で搭状の建物が多い。




2、エジプトの神殿建築では、柱の最上部の直径を基本のモデュールとして、各部分の寸法が決められていた。ドリス式オーダーは、その代表例の一つである。




3、20世紀を代表する建築家の一つである、ル・コルビジェが考案したモデュロールという寸法体系は、黄金比を応用している。




4、神社や寺院のように格式を重視する建物の正面は、一般にシンメトリー を基本形にする場合が多く、神明作りや大社作りなどもその例といえる。




5、寝殿造りから書院造りに移行するのにともなって、可動の座具だった畳が敷き詰めになったが、畳の縦横の比は1対2なので、部屋の平面形は整数比が原則となった。


解答・解説

1、中性のゴシック様式は12世紀にフランスで起こり、キリスト教の教会建築を中心に全ヨーロッパに流行し、13世紀〜14世紀を最盛期として16世紀まで続きました。

 その特徴は垂直な線の強調で、塔状の建物が多く見られます。例えば、「リブ・ヴオールト」、「尖頭アーチ」、「フライング・バットレス」などは覚えておきたいところですね。




2、記述にあるドリス式オーダーは、エジプトではなく「ギリシャ」の神殿建築 に見られる円柱の様式の1つで、柱の最下部(基部)の直径が基本モデュールとなり、各部の寸法が決められていました。




3、ル・コルビジェによるモデュロールは、人体を黄金比で分割して、その数体系を用いて均整のとれた建築デザインを得るための寸法体系です。
 



4、神社や寺院の建物正面は、神明造りの場合、入口を正面中央として階段を設け、シンメトリーを基本形にした形式をとっています。

 しかし、大社造りの場合は妻側が入口となり、位置も片側にずれていてシンメトリーの形式はとっていません。したがって、誤った記述です。




5、寝殿造りは、平安時代に生まれた貴族の住居様式で、安土桃山時代には僧侶の書斎に端を発する書院造りの様式が生まれました。

 書院造りは本来の書斎である書院から、畳敷きの座敷飾りを施した住居様式を指すようになり、部屋の平面形は正数比が原則となります。






・ 解 答       2     、    4





知覚に関する次ぎの1〜5の記述のうち、不適当なものを2つ選びなさい。
(第11回 H5 第21問)


1、円形のテーブルは、斜め上方から見ると楕円形に見えるはずであるが、多くの場合経験や知識によって円形と感じる。これは恒常視の一例である。




2、動いているものより、静止しているものの方が図となって見えやすいという図と地の関係は、「形の認識は周囲との関係で決まる」としているゲシュタルト心理学の考え方を示す例である。




3、黒地に描かれた白い図形と白地に描かれた黒い図形を比較するとき、双方の図形が全く同じ形状・大きさであっても、白い図形の方が小さく見える。




4、同じ色でも面積が違うと異なった色に見えるが、大きな面積では、小さな面積の場合に比べて、明度と彩度が高く感じられる。




5、紫外線は可視光線の範囲に入らない約380nm以下の波長なので、通常人間の目で見ることはできないが、人体への影響は少なくない。


解答・解説

1、経験的に見慣れたものを、実際の見え方がゆがんで見えていても、正しく修正して判断する知覚のことを、「恒常視」といいます。




2、ゲシュタルト心理学では、「人間の感覚は孤立したものではなく、形の認識は、周囲との関係で決まる。」としています。しかし、図と地の関係では、「止まっているものよりも動くもの」の方が図になりやすいとされています。したがって、、誤った記述となります。




3、図形の形状・大きさがまったく同じであった場合は、明度、彩度が高い色の方が膨張して大きく見えます。したがて、黒い図形よりも白い図形の方が大きく見えますので、設問の記述は誤りですね。




4、設問の記述は、高明度・高彩度の場合で、もう一つ、低明度・低彩度の場合はより暗くにぶく感じられます。




5、紫外線は、約380nm(ナノメーター)以下の波長で、通常人間の目で見ることはできません。しかし、紫外線に長時間当たることで日焼けが起こり、最近では皮膚ガンの原因になる可能性も指摘されていたりします。






・ 解 答       2     、    3